東京の帝国ホテルに観光に来ているのですから、多分、お体はまだまだお元気なはず。もちろん「旅先だから」という理由もあるのかと思いますが、それを差し引いても、ロゴTシャツにズボン姿は、あり得ないと思うのですよ。

 だって、後ろ姿だけ見たら、オジさんかオバさんか見分けがつかないんですよ。あの姿で年齢を重ねながら、今後の余生を生きていかれるのかと思うと、他人事ながらとても悲しい気分になります。

 実は私、少し前にフェイスブックで拝見した動画に衝撃を受けたんです。それはユニセフが、あるひとつの社会実験を行った動画です。実験とはひとりの少女にきれいな格好と汚れた格好をさせて、それぞれ路上に立たせ、街を行き交う大人が少女にどんな反応を示すかを調べる、というものでした。

 結果はきれいな格好をしているときには、大人たちは「お母さんは?」などと少女に声をかけ、心配してくれるのですが、同じ少女に汚れた格好をさせると、大人の態度はとても冷たく、彼女を気遣ってくれる人はいませんでした。実際の実験では、人々のあまりの冷たさに少女は泣き出してしまいました。

 身なりで、人を判断してはいけないというのは、正論です。正しい考え方です。でも第一印象では、外見がものをいうのは紛れもない事実。その人を判断するたったひとつの情報ですもの。

 もしもあなた自身が汚れた格好ときれいな格好を選べる境遇にいるのなら、人々の親切を引き出すきれいな格好をしていたほうがいいに決まっています。これからの高齢化社会に向かって、「まあ、かわいいおばあちゃん!」と思われるようになりましょうよ。

 オバさん、万歳!

※女性セブン2016年9月8日号

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