ライフ

シン・ゴジラ名台詞活用術 居酒屋で「君らも好きにしろ」他

公式HPより

 映画「シン・ゴジラ」が大ヒットしている。だがひょっとして、そんなことはあり得ないが、万が一にもまだこの映画を見ていない人がいるかもしれない。そんな人のために「まだ見ていない」と勇気あるカミングアウトした大人力コラムニスト・石原壮一郎氏が「乗り遅れた人のための『シン・ゴジラ』活用術」をお届けする。

 * * *
「久々に映画を観て心の底から感動したね。もう5回も観ちゃった」

「あれは観たほうがいいよ。ていうか観なきゃだめだよ!」

 ゴジラシリーズの最新作『シン・ゴジラ』を観た人の多くは、時に熱く、時にうっとうしくその素晴らしさを語ってくれます。文章を書く仕事をしているのに正直に白状するのは勇気がいるのですが、あまりにも周囲が大絶賛している様子に面食らっているうちにタイミングを逸して、まだ観ていません。

 もしかしたらこの先観ることがあるかもしれませんけど、たぶん内緒にしておくか、あるいは公開直後に観たような顔をするでしょう。「すごかった!」と絶賛したら「今さらかよ」と冷たい目を向けられそうだし、相性が合わなくて悪く言ったら「人とは違う意見を言える俺をアピールしたいわけね。はいはい」と冷笑されそうなので。

 そんな「乗り遅れ組」の戸惑いをよそに、映画は相変わらず大ヒットを続けています。7月29日から9月6日までの40日間で観客動員数420万人を突破したとか。配給元の東宝も気をよくしつつさらなるヒットを目指して、全国の上映劇場で「大ヒット御礼・名台詞ステッカー」を50万枚配布したり、スクリーンに向かって声援を送ることができる「発声可能上映」を実施したりしています。

 乗り遅れたからといって、みんなが『シン・ゴジラ』の話をしている横で、うつむいて静かにしている必要はありません。ツボさえ押さえておけば、話の輪に入ったり盛り上がりを活用したりできます。何だったら観たフリをしても大丈夫。この騒動はまだしばらくは続きそうな気配なので、とりあえず、いくつか乗っかり方を考えてみましょう。

 まず押さえておきたいのは、『シン・ゴジラ』の「シン」の意味。総監督の庵野秀明さんによると、「シン」は「新」であり「真」であり「神」でもあるとか。部下が急にやる気を見せたら、名前に「シン」をつけて「おっ、今日はシン・山田だな」といった具合にホメると、流行に敏感な上司と思ってもらえるでしょう。逆に、自分の名前に「シン」をつけて、上司に「今日からシン・石原でいきます!」と決意表明をするのも一興です。

 そのほか「メッセージ性が強い映画である」「東日本大震災や原発事故と重ね合わせられる部分が大きい」「電車が活躍する」「今までのゴジラとは形が違う」「けっこう怖い」といったあたりが、映画の雰囲気をつかむための基礎知識。なんせネットなどから勝手に入ってくる情報をつなぎ合わせただけなので、間違っていたらすいません。

 まあでも、『シン・ゴジラ』の話になったら、とりあえず「メッセージ性が強い映画だよね」「電車が活躍するシーンに萌えるよね」と言っておけば、わかっているような顔はできます。ただし、深く突っ込まれるとボロがでるので、ひと言発したあとは「あっ、そうだ。そろそろ打ち合わせに行かなきゃ」とかなんとか言ってその場を離れましょう。そうすれば、その場にいるメンバーの心には「わかっている人」という印象だけが残ります。

関連キーワード

関連記事

トピックス

秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《不敬どころの騒ぎじゃない》秋篠宮家・佳子さまも被害に…AIを用いた性的画像の被害が世界的問題に 専門家が指摘「男女問わず人権侵害」
NEWSポストセブン
炭火焼肉店「ギュウトピア」
《焼肉店の倒産件数が過去最多》逆風のなか格安スーパー【ロピア】が仕掛ける「コスパ焼肉店」とは?「1309円ランチ」の中身
NEWSポストセブン
実業家の宮崎麗香
《もう家族でハワイに行けない…》“1.5億円の脱税疑惑”の宮崎麗果、“ESTA取得困難”で恒例の「セレブ旅行」は断念か SNSで「深い反省」示す
NEWSポストセブン
元子役のパイパー・ロッケル(Instagramより)
「1日で4億円を荒稼ぎ」米・元人気子役(18)が「セクシーなランジェリー姿で…」有料コンテンツを販売して批判殺到、欧米社会では危機感を覚える層も
NEWSポストセブン
観音駅に停車する銚子電気鉄道3000形車両(元伊予鉄道700系)(時事通信フォト)
”ぬれ煎餅の奇跡”で窮状を脱した銚子電鉄を悩ませる「米価高騰」 電車を走らせ続けるために続ける試行錯誤
NEWSポストセブン
元旦に離婚を発表した吉岡美穂とIZAM(左・時事通信フォト)
《3児の母・吉岡美穂がIZAMと離婚》夫のために「“鬼嫁キャラ”を受け入れた妻の想い」離縁後の元夫婦の現在
NEWSポストセブン
イスラム組織ハマスの元人質ロミ・ゴネンさん(イスラエル大使館のXより)
「15人ほどが群がり、私の服を引き裂いた」「私はこの男の性奴隷になった…」ハマスの元人質女性(25)が明かした監禁中の“惨状”
NEWSポストセブン
2026年1月2日、皇居で行われた「新年一般参賀」での佳子さま(時事通信フォト)
《礼装では珍しい》佳子さまが新年一般参賀で着用、ウエストまわりに“ガーリー”なワンポイント 愛子さまは「正統的なリンクコーデ」を披露
NEWSポストセブン
中国出身の女性インフルエンサー・Umiさん(TikTokより)
〈抜群のスタイルとルックスが一変…〉中国人美女インフルエンサーが示唆していた「潘親方(特殊詐欺グループのボス)」との“特別な関係”とは《薬物検査で深刻な陽性反応》
NEWSポストセブン
立川志らく氏(左)と貴乃花光司氏が語り合う
【対談・貴乃花光司氏×立川志らく氏】新大関・安青錦に問われるものとは?「自分の相撲を貫かなければ勝てません」“師匠に恵まれた”ことも一つの運
週刊ポスト
SNS上で拡散されている動画(Xより)
「“いじめ動画”関係者は始業式に不参加」「学校に一般の方が…」加害生徒の個人情報が拡散、YouTuberが自宅突撃も 県教委は「命にかかわる事態になりかねない」《栃木県》
NEWSポストセブン
女優・羽野晶紀と和泉元彌の母の節子さん(右・時事通信フォト)
《女優・羽野晶紀“嫁姑騒動”から24年目 の異変》元日に公開された和泉節子さんとの写真から伝わる「現在の距離感」
NEWSポストセブン