芸能

82才・ノッポさんと84才・市田ひろみさんが現代を嘆く

佐藤愛子氏の著書にオーバー80の著名人も賛同

 大正12(1923)年生まれ、現在92才の作家・佐藤愛子さんのエッセイ集『九十歳。何がめでたい』が15万部を超えるベストセラーになっている。人の子育てに対するネット上の批判を《いちいちうるせえ》と一刀両断し、そんな社会の風潮を《イチャモンつけの元祖である私でさえただ呆気にとられるばかり》とピシャリ。甘ったれた悩み相談には《私にいわせれば「怠け者」だ》《ふりかかった不幸災難は、自分の力でふり払うのが人生修行というものだ》と喝破する。鋭く的を射た“怒りの金言”が受けているのだ。

 そんな佐藤さんは、スマホについても一刀両断だ。メールの送受信からネットストアでの商品の注文などもでき、私たちの生活には今や欠くことのできないスマホ。佐藤さんは著書の中で、そんなスマホの普及によって、《日本人総アホの時代がくる》と嘆いている。もはや誰も気にも留めない、スーパーマーケットのレジに「NO レジ袋」のカードが置かれ、レジ係も客も黙々と会計する姿には《なぜ、「レジ袋はいりません」と声に出してはいけないのだろう》と不気味さを感じている。

 女性セブンが取材したオーバー80の著名人からも、そうした今の時代への違和感が次々に聞かれた。服飾評論家でエッセイストの市田ひろみさん(84才)は、近頃の若者の気遣いのなさや言葉の乱れについて疑問を呈する。

「若い人はなかなか『ありがとう』とか『すみません』と言いませんね。ひと言言えば何でもないのに、それが足りません。かと思えば、テレビに顔を出して『元カレ』『元カノ』と言って、性のことまで含めた遍歴を平気で話す。あれ、どういう神経なんでしょう。昔だったら、個々の異性の遍歴を言わないのが当たり前でしたし、マナーとして過去の彼氏彼女のことを話すべきではないと思うんです。今の恋人に対しても失礼じゃないですか」

 俳優で作家のノッポさん(82才)は、“世の中の決まり事”を大人が守らなくなっていると指摘する。例えば信号。

関連キーワード

関連記事

トピックス

違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
《美女をあてがうスカウトの“恐ろしい手練手管”》有名国立大学に通う小西木菜容疑者(21)が“薬物漬けパーティー”に堕ちるまで〈レーサム創業者・田中剛容疑者、奥本美穂容疑者と逮捕〉
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で「虫が大量発生」という新たなトラブルが勃発(写真/読者提供)
《万博で「虫」大量発生…正体は》「キャー!」関西万博に響いた若い女性の悲鳴、専門家が解説する「一度羽化したユスリカの早期駆除は現実的でない」
NEWSポストセブン
江夏豊氏が認める歴代阪神の名投手は誰か
江夏豊氏が選出する「歴代阪神の名投手10人」 レジェンドから個性派まで…甲子園のヤジに潰されなかった“なにくそという気概”を持った男たち
週刊ポスト
キャンパスライフを楽しむ悠仁さま(時事通信フォト)
悠仁さま、筑波大学で“バドミントンサークルに加入”情報、100人以上所属の大規模なサークルか 「皇室といえばテニス」のイメージが強いなか「異なる競技を自ら選ばれたそうです」と宮内庁担当記者
週刊ポスト
前田健太と早穂夫人(共同通信社)
《私は帰国することになりました》前田健太投手が米国残留を決断…別居中の元女子アナ妻がインスタで明かしていた「夫婦関係」
NEWSポストセブン
復興状況を視察されるため、石川県をご訪問(2025年5月18日、撮影/JMPA)
《初の被災地ご訪問》天皇皇后両陛下を見て育った愛子さまが受け継がれた「被災地に心を寄せ続ける」  上皇ご夫妻から続く“膝をつきながら励ます姿”
NEWSポストセブン
子役としても活躍する長男・崇徳くんとの2ショット(事務所提供)
《山田まりやが明かした別居の真相》「紙切れの契約に縛られず、もっと自由でいられるようになるべき」40代で決断した“円満別居”、始めた「シングルマザー支援事業」
NEWSポストセブン
新体操「フェアリージャパン」に何があったのか(時事通信フォト)
《代表選手によるボイコット騒動の真相》新体操「フェアリージャパン」強化本部長がパワハラ指導で厳重注意 男性トレーナーによるセクハラ疑惑も
週刊ポスト
1990年代にグラビアアイドルとしてデビューし、タレント・山田まりや(事務所提供)
《山田まりやが明かした夫との別居》「息子のために、パパとママがお互い前向きでいられるように…」模索し続ける「新しい家族の形」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
【国立大に通う“リケジョ”も逮捕】「薬物入りクリームを塗られ…」小西木菜容疑者(21)が告訴した“驚愕の性パーティー” 〈レーサム創業者・田中剛容疑者、奥本美穂容疑者に続き3人目逮捕〉
NEWSポストセブン
国技館
「溜席の着物美人」が相撲ブームで変わりゆく観戦風景をどう見るか語った 「贔屓力士の応援ではなく、勝った力士への拍手を」「相撲観戦には着物姿が一番相応しい」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
【20歳の女子大生を15時間300万円で…】男1人に美女が複数…「レーサム」元会長の“薬漬けパーティ”の実態 ラグジュアリーホテルに呼び出され「裸になれ」 〈田中剛、奥本美穂両容疑者に続き3人目逮捕〉
NEWSポストセブン