こうしたトラブルを見かねたのか、Aさんの同僚看護師・Bさんの家族が横浜市にメールで通報。ネット上でも大口病院でのトラブルを告発した。通報メールを受けた横浜市健康福祉局の話。

「たしかにそうしたトラブルの告発がありました。ちょうど9月2日に大口病院に対する年に1回の立ち入り検査が予定されていたので、病院に事実関係を確認したところ、病院側は大筋で認めたので、口頭で注意しました」

 高橋洋一院長は看護師から聞き取りをしたものの、「職員間のいじめ」として警察には相談せず、「誰がやったかも特定しなかった」という。とはいえ、「ペットボトル飲料への異物混入事件では、容器に注射針のようなもので漂白剤が混入されていた。点滴に注射針で消毒剤を混入させた事件と、やり方があまりにも酷似しているし、“針山”事件も注射針を使ったものだった」(前出・病院関係者)というから、この時の病院側の杜撰な対応によって、連続殺人を防げなかった可能性も否定できない。

 いじめ被害を受けたとされるAさんとトラブルを抱えていたと見られているのが、同じく4階担当の看護師・Cさんだった。

「Cさんは極度の潔癖性。寝たきりの患者に暴言を吐いて注意されたこともあり、院内では“変わり者”として扱われていた」(別の病院関係者)

 Cさんの母親に話を聞いた。

「娘は大口病院に勤務を始めてから、まだ1年ちょっとです。病院関係者ですから事情聴取は受けています。まだ犯人が逮捕されていないのでグレーといえばグレーですが、異物が混入されていたとされる17日から18日の朝にかけては、うちの娘は勤務していませんでした。やましいことはないので、今も普通に出勤して働いています…」

※女性セブン2016年10月20日号

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