国内

神社本庁機関紙が「山の日」「ポケモンGO」に否定的姿勢

神社本庁の公式HP

 全国の神社、総代、氏子・崇敬者を中心に購読されている発行部数5万部の週刊新聞(毎月月曜発行)『神社新報』。神社本庁の機関紙として昭和21年に創刊された同紙には、宗教関係の記事をメインに、その主張が反映され独特の論が展開されている。フリーライターの清水典之氏が、同紙の「憲法改正」「ポケモンGO」「原発」「山の日」についての論説を紹介する。

◆憲法改正

 憲法を改正せよとの主張はたびたび登場する。神社本庁は「日本会議」を支える主要団体であり、日本会議が事務局の一端を担っている「美しい日本の憲法をつくる国民の会」の署名活動を支援している。昨年11月に同会主催で日本武道館で「今こそ憲法改正を!一万人大会」が開かれた時は、一面で大きく報じた(平成27年11月16日付)。同会のHPにはこうある。

〈国際社会では、天皇は日本国の元首として扱われています。しかし、国内では、「天皇は単なる象徴にすぎない」とか、「元首は首相だ、国会議長だ」という憲法論議が絶えません。国家元首は一体誰なのか、憲法に明記する必要があります〉

 素直に読めば、「天皇を国家元首にしよう」ということだろう。これは安倍自民党の憲法改正草案とも一致する。

 翌週の11月23日付でも「一万人大会」の続報を掲載。憲法9条改正や国家元首を定めるべきと主張する来賓らのコメントを詳報している。紙幅の割き方からも改憲への熱意が伝わってくる。

◆ポケモンGO

 神社新報が警戒心を露わにしたのは、「ポケモンGO」だ。平成28年8月1日付の「論説  夏休みにあたり 聖俗の分別をいかに伝へるか」で、〈近年では神社の境内が聖なる空間であることを意識せずに行動するやうな来訪者が見られることも事実であらう〉と批判している。

〈スマートフォンを利用したゲーム〉と名指しは避けつつも、〈疑問の声が出てゐる〉と指摘している。マクドナルド的な客寄せ戦略を潔しとしないのである。

関連キーワード

関連記事

トピックス

モデル・Nikiと山本由伸投手(Instagram/共同通信社)
《交際説のモデル・Nikiと歩く“地元の金髪センパイ”の正体》山本由伸「31億円豪邸」購入のサポートも…“470億円契約の男”を管理する「幼馴染マネージャー」とは
NEWSポストセブン
保護者責任遺棄の疑いで北島遥生容疑者(23)と内縁の妻・エリカ容疑者(22)ら夫妻が逮捕された(Instagramより)
《市営住宅で0歳児らを7時間置き去り》「『お前のせいだろ!』と男の人の怒号が…」“首タトゥー男”北島遥生容疑者と妻・エリカ容疑者が住んでいた“恐怖の部屋”、住民が通報
NEWSポストセブン
学業との両立も重んじている秋篠宮家の長男・悠仁さま(学生提供)
「おすすめは美しい羽のリュウキュウハグロトンボです」悠仁さま、筑波大学学園祭で目撃された「ポストカード手売り姿」
NEWSポストセブン
モデル・Nikiと山本由伸投手(Instagram/共同通信社)
「港区女子がいつの間にか…」Nikiが親密だった“別のタレント” ドジャース・山本由伸の隣に立つ「テラハ美女」の華麗なる元カレ遍歴
NEWSポストセブン
米大リーグ、ワールドシリーズ2連覇を達成したドジャースの優勝パレードに参加した大谷翔平と真美子さん(共同通信社)
《真美子さんが“旧型スマホ2台持ち”で参加》大谷翔平が見せた妻との“パレード密着スマイル”、「家族とのささやかな幸せ」を支える“確固たる庶民感覚”
NEWSポストセブン
高校時代の安福容疑者と、かつて警察が公開した似顔絵
《事件後の安福久美子容疑者の素顔…隣人が証言》「ちょっと不思議な家族だった」「『娘さん綺麗ですね』と羨ましそうに…」犯行を隠し続けた“普通の生活”にあった不可解な点
デート動画が話題になったドジャース・山本由伸とモデルの丹波仁希(TikTokより)
《熱愛説のモデル・Nikiは「日本に全然帰ってこない…」》山本由伸が購入していた“31億円の広すぎる豪邸”、「私はニッキー!」インスタでは「海外での水着姿」を度々披露
NEWSポストセブン
優勝パレードには真美子さんも参加(時事通信フォト/共同通信社)
《頬を寄せ合い密着ツーショット》大谷翔平と真美子さんの“公開イチャイチャ”に「癒やされるわ~」ときめくファン、スキンシップで「意味がわからない」と驚かせた過去も
NEWSポストセブン
生きた状態の男性にガソリンをかけて火をつけ殺害したアンソニー・ボイド(写真/支援者提供)
《生きている男性に火をつけ殺害》“人道的な”窒素吸入マスクで死刑執行も「激しく喘ぐような呼吸が15分続き…」、アメリカでは「現代のリンチ」と批判の声【米アラバマ州】
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の学生時代
《被害者夫と容疑者の同級生を取材》「色恋なんてする雰囲気じゃ…」“名古屋・26年前の主婦殺人事件”の既婚者子持ち・安福久美子容疑者の不可解な動機とは
NEWSポストセブン
ソウル五輪・シンクロナイズドスイミング(現アーティスティックスイミング=AS)銅メダリストの小谷実可子
《顔出し解禁の愛娘は人気ドラマ出演女優》59歳の小谷実可子が見せた白水着の筋肉美、「生涯現役」の元メダリストが描く親子の夢
NEWSポストセブン
ドラマ『金田一少年の事件簿』などで活躍した古尾谷雅人さん(享年45)
「なんでアイドルと共演しなきゃいけないんだ」『金田一少年の事件簿』で存在感の俳優・古尾谷雅人さん、役者の長男が明かした亡き父の素顔「酔うと荒れるように…」
NEWSポストセブン