別居からすでに1年半。離婚を強く望む米倉に対し、A氏が反対し続け、事態は膠着化した。
「今年の初めに、一度は離婚の目処がついたという話が聞こえてきたんです。米倉さんサイドのネックになっていた『ジャンボ宝くじ』のCMも2016年3月でいったん契約が終わり、パート4の制作も決まった。Aさんも離婚条件に納得したという話でした。でも、この状況で離婚したら、どうあっても“モラハラ”を認めたことになる。その点に気づき、態度を硬化させてしまったんです。Aさん、メディアで悪者にされていることに強い憤りがあり、一時は“おれも表に出て反論したい”と話していたほど。周囲の説得でやめましたが、彼にも言い分があるんでしょう」(前出・関係者)
どうにか前に進みたいと願う米倉だったが、事態は平行線を辿るばかり。しかしドラマ収録がはじまった頃、米倉は吹っ切れた様子を見せていた。テレビ関係者が語る。
「ドラマの撮影中、まして放送中に離婚問題が再浮上してごちゃごちゃするのはよくない。スポンサー的にも何事もないまま高視聴率が取れることがいちばん。どうせ解決の見込みがないなら放送が終わるまで引き延ばしてもらった方が局としても助かります」
実は米倉にとっても、離婚協議を進めないことはデメリットばかりではない。今後、家庭裁判所での調停に発展した場合、「別居期間の長さ」がすなわち夫婦生活に実態がないことの証明となり、離婚成立を後押しする。
A氏との話し合いをいっそやめ、現状維持の別居生活を続けていれば、家裁の調停で離婚できる可能性がある。離婚問題に詳しい北村明美弁護士はこう語る。
「極めて有効な手段です。モラハラは立証が難しく、相手側の不貞の証拠もないという状況では、『別居期間』をもって夫婦生活の破綻を証明するしかないんです。離婚成立に必要とされる別居期間も、最後は裁判官の判断に委ねられますが、近年は短くても認められる傾向にある。結婚生活10年で、2年間の別居で離婚が成立したケースもあります。米倉さんの場合、子供がおらず夫に経済力もあるので、2年程の別居期間があれば、裁判になったとしても確実に勝てます。彼女に決定的な非があると証明されない限り、慰謝料など金銭の請求もできません」
※女性セブン2016年11月3日号