急に最近の若者の間のヒット曲をエントリーして、その場をシラケさせるなどという暴挙は誰もいたしません。

 ほら、時々いますよね? 「どうして、ここでこの曲?」と、周囲が顔を見合わせてしまうような選曲をする人。そういう人は、次からはお声がけしようとは思いません。

 私なんて、半分ウケ狙いもあって、流れを読み、次にどんな選曲をするのがベストなのかと構成を考えすぎて、歌うのに集中できないこともあるほどです。

 例えば、フォーク系がお好きなかたがいらしたら、「この曲はご遠慮したほうがいいわね」とか。ジュリーを歌うかたがいたら、一歩譲って(?)私は布施明さん、などなど。

 特に、自分より年長のかたと同席したときは、当然の気遣いとして、そのかたの“おはこ”を歌うようなことは避けなければなりません。

 こういう空気を読む感覚って、実はカラオケだけでなく、さまざまなシーンで大切なことなんです。そして、カラオケで適切な気遣いができない人って、実生活でも気が利かない人が多いんです。

 さらに、その人の選曲によって、意外な一面を発見したりするのも面白い。バリバリのキャリアウーマンが、松田聖子さん大好きだったり。カラオケは、人間観察の場でもあります。

 次回のカラオケのときは、こんなことも頭に入れて選曲してみてください。

 オバさん、万歳!

※女性セブン2016年11月3日号

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