スポーツ

相撲のジンクス 平幕優勝力士に大関なし、ほか

歴史ある相撲界にはジンクスも多い

 2016年のワールドシリーズでは、シカゴ・カブスの「ヤギの呪い」というジンクスが解けたのか、108年ぶりにカブスが優勝を果たした。こうした各界の業界人がなぜか信じるジンクス。角界(相撲界)にも多くある。

◆不知火型土俵入りの横綱は短命

 土俵入りには、せり上がる時の腕のかたちの違いで「雲竜型」と「不知火型」がある。左手を胸に当てる「雲竜型」の横綱には大鵬、北の湖、千代の富士、貴乃花など大横綱が多く、両腕を広げる「不知火型」だと在位中に急死した玉の海、琴櫻、隆の里など短命といわれた。その“例外”が「不知火型でも1000勝」の白鵬。

◆弓取式をやる力士は出世しない

 出世したといえるのは巴富士(元小結)くらい。弓取式を務める幕下力士は作法や手順を覚える必要があるので、「出世の早い力士に任せにくい」(若手親方)という事情がある。また、「幕下でありながら大銀杏が結え、手当が支給され、そこに満足してしまうことも伸び悩む一因」(同前)だという。

◆平幕優勝力士に大関なし

 戦後、平幕優勝は19人いるが、のちに大関以上に昇進したのは4人だけ。しかも、19回のうち13回は翌場所が負け越し。「下位での優勝の場合、横綱との対戦がないケースもある。実力が伴わない優勝のため、上位と対戦するようになると成績を残せない」(元力士)という。1992年に平幕優勝した水戸泉も最高位は関脇。

◆学士力士は横綱、大関になれない

 これまで入門した学生出身力士は206人。関取は114人いるが、横綱になったのは輪島の一人だけ。大関ですら琴光喜らわずか7人(輪島含む)。「入門時に年寄株取得が約束され、ハングリー精神が欠けているため」(元力士)といわれる。

※週刊ポスト2016年12月2日号

関連記事

トピックス

逮捕された谷本容疑者と、事件直前の無断欠勤の証拠メッセージ(左・共同通信)
「(首絞め前科の)言いワケも『そんなことしてない』って…」“神戸市つきまとい刺殺”谷本将志容疑者の“ナゾの虚言グセ”《11年間勤めた会社の社長が証言》
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“タダで行為できます”の海外インフルエンサー女性(26)が男性と「複数で絡み合って」…テレビ番組で過激シーン放送で物議《英・公共放送が制作》
NEWSポストセブン
ロス近郊アルカディアの豪
【FBIも捜査】乳幼児10人以上がみんな丸刈りにされ、スクワットを強制…子供22人が発見された「ロサンゼルスの豪邸」の“異様な実態”、代理出産利用し人身売買の疑いも
NEWSポストセブン
谷本容疑者の勤務先の社長(右・共同通信)
「面接で『(前科は)ありません』と……」「“虚偽の履歴書”だった」谷本将志容疑者の勤務先社長の怒り「夏季休暇後に連絡が取れなくなっていた」【神戸・24歳女性刺殺事件】
NEWSポストセブン
アメリカの女子プロテニス、サーシャ・ヴィッカリー選手(時事通信フォト)
《大坂なおみとも対戦》米・現役女子プロテニス選手、成人向けSNSで過激コンテンツを販売して海外メディアが騒然…「今まで稼いだ中で一番楽に稼げるお金」
NEWSポストセブン
(写真/共同通信)
《神戸マンション刺殺》逮捕の“金髪メッシュ男”の危なすぎる正体、大手損害保険会社員・片山恵さん(24)の親族は「見当がまったくつかない」
NEWSポストセブン
ジャスティン・ビーバーの“なりすまし”が高級クラブでジャックし出禁となった(X/Instagramより)
《あまりのそっくりぶりに永久出禁》ジャスティン・ビーバー(31)の“なりすまし”が高級クラブを4分27秒ジャックの顛末
NEWSポストセブン
愛用するサメリュック
《『ドッキリGP』で7か国語を披露》“ピュアすぎる”と話題の元フィギュア日本代表・高橋成美の過酷すぎる育成時代「ハードな筋トレで身長は低いまま、生理も26歳までこず」
NEWSポストセブン
野生のヒグマの恐怖を対峙したハンターが語った(左の写真はサンプルです)
「奴らは6発撃っても死なない」「猟犬もビクビクと震え上がった」クレームを入れる人が知らない“北海道のヒグマの恐ろしさ”《対峙したハンターが語る熊恐怖体験》
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘に関する訴訟があった(共同通信)
「オオタニは代理人を盾に…」黒塗りの訴状に記された“大谷翔平ビジネスのリアル”…ハワイ25億円別荘の訴訟騒動、前々からあった“不吉な予兆”
NEWSポストセブン
話題を集めた佳子さま着用の水玉ワンピース(写真/共同通信社)
《夏らしくてとても爽やかとSNSで絶賛》佳子さま“何年も同じ水玉ワンピースを着回し”で体現する「皇室の伝統的な精神」
週刊ポスト
ヒグマの親子のイメージ(時事通信)
《駆除個体は名物熊“岩尾別の母さん”》地元で評判の「大人しいクマ」が人を襲ったワケ「現場は“アリの巣が沢山出来る”ヒヤリハット地点だった」【羅臼岳ヒグマ死亡事故】
NEWSポストセブン