国内

大前氏、在日米軍の経費全額を払って駐留継続を提案すべき

米国内では激しい抗議運動も発生 Reuters/AFLO

 ドナルド・トランプ政権でアメリカの外交政策が大きく方針転換すれば、日本もそれに対応しなければならなくなる。大前研一氏が「新たなアメリカ」との向き合い方を指摘する。

 * * *
 ドナルド・トランプ次期大統領の外交に関する基本的な考え方を一言で言えば「目には目を、歯には歯を」だ。たとえば「日本がアメリカ産牛肉に38.5%の関税をかけ続けるなら、我々も日本車に同率の関税をかけるつもりだ」と主張している。要するに、トランプ氏が考えているスタンスは「ハンディキャップなし」ということだ。これはアメリカの外交政策の大転換となる。

 従来のアメリカ外交は“ゴルフのルール”だった。つまり、第2次世界大戦後のアメリカはあまりにも強大なパワーを持っていたため、日本などの救済・復興のためにガリオア・エロア資金(*)を供与したように、必ず相手国にハンディキャップを与えていた。様々な関税を容認していたのもそうだ。

【*ガリオア資金は占領地域救済政府資金、エロア資金は占領地域経済復興資金と訳される。アメリカの軍事費から拠出された。】

 しかし、経営者のトランプ氏にそういう政治的・外交的な発想は微塵もない。今やアメリカにそんな余裕はないし、そもそも外交はビジネスのディールと同様に対等な関係でやるべきだという前提に立っている。だから彼の頭の中にある外交ルールは、野球やサッカーの試合のようにハンディキャップがないのである。そう考えれば、これまでに彼が外交に関して発言したことは、すべて説明できる。

 となると、これから日本は対米外交を「ハンディキャップなし」、つまり「甘えなし」という前提で組み立て直さなければならない。

 たとえばトランプ氏は、在日米軍の駐留経費を日本が全額負担しろと言っている。では、それに応じた場合、いくらかかるのか?

関連記事

トピックス

全米野球記者協会ニューヨーク支部主催のアワードディナーに出席した大谷翔平と、妻・真美子さん(左/時事通信フォト、右/提供:soya0801_mlb)
《真美子さんが座る椅子の背もたれに腕を回し…》大谷翔平が信頼して妻を託す“日系通訳”の素性 “VIPルーム観戦にも同席”“距離が近い”
NEWSポストセブン
司法省がアンドリュー元王子の写真を公開した(写真/Getty Images)
《白シャツ女性に覆いかぶさるように…》エプスタイン・ファイルで新公開されたアンドリュー元王子とみられる人物の“近すぎる距離感の写真” 女性の体を触るカットも
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
【2・8総選挙「大阪1〜10区」の最新情勢】維新離党の前職が出た2区、維新前職vs自民元職vs野党候補の5区で「公明党票」はどう動くか
NEWSポストセブン
なぜ実の姉を自宅で監禁できたのか──
《“お前の足を切って渡すから足を出せ”50代姉を監禁・暴行》「インターホンを押しても出ない」「高級外車が2台」市川陽崇・奈美容疑者夫妻 “恐怖の二世帯住宅”への近隣証言
NEWSポストセブン
東京拘置所(時事通信フォト)
〈今年も一年、生きのびることができました〉前橋スナック銃乱射・小日向将人死刑囚が見せていた最後の姿「顔が腫れぼったく、精神も肉体もボロボロ」《死刑確定後16年で獄中死》
NEWSポストセブン
間違いだらけの議事録は「AIのせい」(写真提供/イメージマート)
《何でもAIに頼る人たち》会社員女性が告白「ケンカの後、彼から送られてきた”彼女の方が悪い”とAIが回答したスクショ」ほどなく破局
NEWSポストセブン
国際ジャーナリスト・落合信彦氏
国際ジャーナリスト・落合信彦氏が予見していた「アメリカが世界の警察官をやめる」「プーチン大統領暴走」の時代 世界の“悪夢”をここまで見通していた
NEWSポストセブン
高市早苗首相(時事通信フォト、2025年10月15日)
《頬がこけているようにも見える》高市早苗首相、働きぶりに心配の声「“休むのは甘え”のような感覚が拭えないのでは」【「働いて働いて」のルーツは元警察官の母親】 
NEWSポストセブン
ジェンダーレスモデルの井手上漠(23)
井手上漠(23)が港区・六本木のラウンジ店に出勤して「役作り」の現在…事務所が明かしたプロ意識と切り開く新境地
NEWSポストセブン
元日に結婚を発表した女優の長澤まさみ(時事通信フォト)
長澤まさみ「カナダ同伴」を決断させた「大親友女優」の存在…『SHOGUN』監督夫との新婚生活は“最高の環境”
NEWSポストセブン
国際ジャーナリスト・落合信彦氏
【訃報】国際ジャーナリスト・落合信彦氏が死去、84歳 独自の視点で国際政治・諜報の世界を活写 
NEWSポストセブン
薬物で急死した中国人インフルエンサー紅紅(左)と交際相手の林子晨容疑者(右)(インスタグラムより)
「口に靴下を詰め、カーテンで手を縛り付けて…」「意識不明の姿をハイ状態で撮影」中国人美女インフルエンサー(26)が薬物で急死、交際相手の男の“謎めいた行動”
NEWSポストセブン