芸能

松本人志も絶賛 玄人受けする「和牛」の魅力

M-1で注目を集めた和牛(事務所HPより)

 昨年12月に放映された『M-1グランプリ2016』(テレビ朝日系)では、上方の伝統的なしゃべくり漫才を披露した「銀シャリ」が見事チャンピオンとなったが、惜しくも優勝を逃した「和牛」にも注目が集まっている。

 ボケの水田信二(36)とツッコミの川西賢志郎(32)からなる「和牛」は、よしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属する結成10年目のお笑いコンビ。3組からなる最終決戦では、審査員を務めた松本人志が和牛に1票を投じたことでも注目が集まった。放映後も松本は興奮冷めやらぬ様子で、自身の冠番組である『ワイドナショー』(フジテレビ系)で「上手なったなぁ。お前(川西)のツッコミほんまエグいわ」と激賞している。

 松本からの賛辞のみならず、芸人界隈でも彼らの実力は高く評価されている。「爆笑問題」がラジオで彼らの技術を絶賛したほか、「オードリー」の若林正恭は「川西さんが(ネタ中で)演じる女の子と付き合いたい」とも語っている。なぜ彼らは“玄人受け”が良いのか。過去に『M-1グランプリ』出場経験があり、NSC東京校(吉本興業直轄の養成所)に通っていた元芸人のA氏(40歳・男性)は、こう分析する。

「正直、今年のM-1は『悔しい』の一言に尽きます。過去に自分が出場した夢の舞台。最終決戦の3組は“勝つため”のハイレベルな競技漫才を披露しましたからね。とくに敗者復活でスタジオに駆けつけた『和牛』は、プレッシャーに負けずよくあそこまで丁寧に漫才をやりきったなという印象です。

 昔から彼らのネタを見ていますが、決勝のネタはツッコミ・川西さんの役割がより明確になっていて、2人の掛け合いのバランスが最高でした。川西さんは、間の取り方や表情、声の出し方、演技まで嫉妬するほど上手い。一朝一夕ではできない技術は舞台で磨かれた努力の結晶でしょう。個人的には、和牛が優勝すると確信していたのですが……」

 一方で女性ファンが多いのも和牛の特徴だ。和牛ファン歴3年という大阪在住の女性Bさん(28歳・女性)はこう語る。

「川西さんは男前だし、水田さんも可愛らしい顔をしていますよね。またコンビ仲が良いのが伝わってくるので、2人がわちゃわちゃしている様子を見ているだけで幸せな気分になります。

 また、見た目や体型いじりの漫才をしない点や、口汚い言葉を使わないところも安心して見られます。下ネタも含めて、そういうネタは見ていて飽きるし不安な気持ちになりますが、和牛のネタにはそういった不快さがありません。

 和牛のネタは、水田さんが『へりくつ男』を演じるものが多いのですが、このタイプのネタでも川西さんがしっかりと『まっとうな人間』を演じてくれるので、共感すると同時に溜飲が下がるようなすっきり感を味わえます」(Bさん)

 玄人受けと女性受けを両立する和牛。今年は全国放送で彼らの活躍を見る機会も増えそうだ。

関連記事

トピックス

橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、さまざまな障壁を乗り越えてきた女性たちについて綴る
《佐々木希が渡部建の騒動への思いをストレートに吐露》安達祐実、梅宮アンナ、加藤綾菜…いろいろあっても流されず、自分で選択してきた女性たちの強さ
女性セブン
看護師不足が叫ばれている(イメージ)
深刻化する“若手医師の外科離れ”で加速する「医療崩壊」の現実 「がん手術が半年待ち」「今までは助かっていた命も助からなくなる」
NEWSポストセブン
(イメージ、GFdays/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」が見た恐怖事例》「1億5000万円を食い物に」地主の息子がガールズバーで盛られた「睡眠薬入りカクテル」
NEWSポストセブン
キール・スターマー首相に声を荒げたイーロン・マスク氏(時事通信フォト)
《英国で社会問題化》疑似恋愛で身体を支配、推定70人以上の男が虐待…少女への組織的性犯罪“グルーミング・ギャング”が野放しにされてきたワケ「人種間の緊張を避けたいと捜査に及び腰に」
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
【新宿タワマン殺人】和久井被告(52)「バイアグラと催涙スプレーを用意していた…」キャバクラ店経営の被害女性をメッタ刺しにした“悪質な復讐心”【求刑懲役17年】
NEWSポストセブン
女優・遠野なぎこの自宅マンションから身元不明の遺体が見つかってから1週間が経った(右・ブログより)
《上の部屋からロープが垂れ下がり…》遠野なぎこ、マンション住民が証言「近日中に特殊清掃が入る」遺体発見現場のポストは“パンパン”のまま 1週間経つも身元が発表されない理由
NEWSポストセブン
幼少の頃から、愛子さまにとって「世界平和」は身近で壮大な願い(2025年6月、沖縄県・那覇市。撮影/JMPA)
《愛子さまが11月にご訪問》ラオスでの日本人男性による児童買春について現地日本大使館が厳しく警告「日本警察は積極的な事件化に努めている」 
女性セブン
フレルスフ大統領夫妻との歓迎式典に出席するため、スフバートル広場に到着された両陛下。民族衣装を着た子供たちから渡された花束を、笑顔で受け取られた(8日)
《戦後80年慰霊の旅》天皇皇后両陛下、7泊8日でモンゴルへ “こんどこそふたりで”…そんな願いが実を結ぶ 歓迎式典では元横綱が揃い踏み
女性セブン
犯行の理由は「〈あいつウザい〉などのメッセージに腹を立てたから」だという
「凛みたいな女はいない。可愛くて仕方ないんだ…」事件3週間前に“両手ナイフ男”が吐露した被害者・伊藤凛さん(26)への“異常な執着心”《ガールズバー店員2人刺殺》
NEWSポストセブン