2位には阪神を挙げた。打てなかったチームにとって糸井嘉男(35)の加入は大きい。甲子園で左打者の本塁打は期待しにくいが、昨季53盗塁の足は威力を発揮すると思う。巨人を脅かすことができるとすれば阪神ぐらい。とにかく頑張ってもらわないとペナントが盛り上がらない。
広島は4位。黒田博樹の抜けた穴は昨オフのマエケン(前田健太)のメジャー移籍より大きい。精神的支柱ですからね。
CS進出に近いのはむしろ森繁和・新監督の中日。森監督はコーチ時代、自らドミニカでのウィンターリーグを視察して外国人選手をスカウトしていた。その独自ルートは侮れない。新加入の外国人選手がうまくハマればAクラス入りに現実味が出てくる。
パは選手層の厚いソフトバンク。昨季、日本ハムに大逆転を許したのは、どこかに油断があったからでしょう。森福が抜けた穴は大きいので日本ハムと実力差はさらに拮抗するが、それでもクビ差でソフトバンクが上とみています。
日本ハムがその実力差を逆転できるかは、やはり大谷翔平(22)次第。球団がメジャー移籍にGOサインを出したことで、故障を怖がって適当に流すか、それとも米移籍前年に24勝0敗という成績を残したマー君(田中将大)のように、メジャーからの評価をさらに上げにいくか。大谷の性格からいえば後者だと思うので楽しみだ。
西武の岸孝之(32)をFAで獲得した楽天は12~13勝の上積みが計算できるが、3位が精一杯。
【順位予測】
セリーグ/パリーグ
1位:巨人/ソフトバンク
2位:阪神/日本ハム
3位:中日/楽天
4位:広島/ロッテ
5位:ヤクルト/西武
6位:DeNA/オリックス
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