オバ:呼吸が浅くしかできない。
松崎:そんな感じですよ。人間としての気持ちの揺れ幅みたいなものをまったく与えず、「俺が掘った溝の中で、それだけ行けばいいんだ」みたいにやる。それが雪隠詰めの基本形。
オバ:警察の取り調べに近い。
松崎:警察はもうちょっと優しいような気がします(笑)。
──以上は、ほぼ録音おこしのママである。雪隠詰めは5分程度だったが、やられた私には永遠に続く生き地獄だった。こうして書き起こした今でもまだ呼吸が浅くなる。実際の職場でやられたら、どんなに辛いことだろう。
こんな上司の暴力が横行している日本の会社の問題がある。クラッシャー上司を生む企業には、滅私奉公することを善とする価値観が今でも存在し、それが理不尽を是としている。
おかしいものはおかしい。唾棄すべき悪弊を常識の風で吹き飛ばす時だ。