スポーツ

角居勝彦調教師、返し馬の様子とレース結果記録を推奨

調教師・角居勝彦氏が解説

 スタートが近ければ近いほど、レースでの馬の様子が表に出るという。数々の名馬を世に送り出した調教師・角居勝彦氏による週刊ポストでの連載「競馬はもっともっと面白い 感性の法則」から、馬券購入の最後のチャンス、「返し馬」の観察のポイントをお届けする。

 * * *
 正月競馬も一段落しましたが、少し昨年の角居厩舎を振り返ってみようと思います。勝利数、勝率、連対率とも数字としては2015年を上回りました。が、重賞に限っては2015年が5勝で、GIも2つ勝ったのに、昨年はヴァンキッシュランの青葉賞(GII)だけでした。通算600勝を達成、その1割以上が重賞で、しかもGIにこだわる角居厩舎としては、その点は不本意でした。

 やはり4歳馬が少なかった影響で、これは受け入れるしかありません。しかし、明け4歳馬は逸材揃い、さらに3歳馬もすでに9頭勝ち上がっており(1月8日終了時点)、これは前年を上回るペースです。ぜひ期待していただきたいと思います。

 さて前回は、本番前の返し馬のとき、スタンドからの歓声や拍手に迎えられた競走馬は不安でいっぱいと書きました。馬は大勢の人間の中にいて幸せだとは思わない。それで気持ちを落ち着かせるためにも走りたくなる。

 一方ですぐに走り出さず、数頭がラチ沿いを並み足で行くことも。馬と一緒にいることは好きなのです。動と静、どちらがいいのかは分かりませんが、気持ちの落ち着く場所を探しているように思えます。

 明らかによくないのは、返し馬で口を割って走る場合。「かかってしまう」感じが顕わになってしまう。

 パドックや返し馬で、「折り合い面での不安」を見せてはいけません。返し馬でよく見えたのにそれほど走らなかった、というのは展開のアヤもあって仕方がない。しかし、パドックや返し馬の様子でファンから切り捨てられてはいけない。その点、ウチはだますつもりでしっかりやります(笑い)。

関連キーワード

トピックス

元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
日本テレビの杉野真実アナウンサー(本人のインスタグラムより)
【凄いリップサービス】森喜朗元総理が日テレ人気女子アナの結婚披露宴で大放言「ずいぶん政治家も紹介した」
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
伊勢ヶ濱部屋に転籍した元白鵬の宮城野親方
元・白鵬の宮城野部屋を伊勢ヶ濱部屋が“吸収”で何が起きる? 二子山部屋の元おかみ・藤田紀子さんが語る「ちゃんこ」「力士が寝る場所」の意外な変化
NEWSポストセブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
今年の1月に50歳を迎えた高橋由美子
《高橋由美子が“抱えられて大泥酔”した歌舞伎町の夜》元正統派アイドルがしなだれ「はしご酒場放浪11時間」介抱する男
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン