国際情報

韓国は日本の存在感をさらに意識、反日のメリットなし

韓国の次期大統領候補は人材難

 朴槿恵大統領に退陣を迫る韓国国民の街頭デモは、どんな人たちが参加していたのか。産経新聞ソウル駐在客員論説委員の黒田勝弘氏は、「1987年の学生デモではなく、2002年サッカーW杯街頭応援」だと指摘する。これからの韓国は、対北融和派が勢いを増すのか、反日が強まるのか、黒田氏が解説する。

 * * 
 韓国人は「熱しやすく冷めやすい」と自らよく分かっているので、左翼・野党陣営は「100万街頭熱気」が冷めないうちに早く大統領選をやりたい。だから「早期の弾劾決定」が世論だと、憲法裁判所の判定に圧力を加えている。

 これに対し保守・与党陣営は確かな候補が見当たらないため、選挙は遅い方がいい。たとえ潘基文を担ぐにしても、潘氏の国連事務総長退任の後、政治基盤作りにできるだけ時間がほしい。窮地の保守派の巻き返しは果たして可能か?

 政治の季節に、新年の韓国では左右激突が必至である。「ロウソク・デモ」の世論は朴・崔スキャンダル非難と朴退陣では一致していたが、個々の政治案件では分裂が不可避だ。「100万人デモ」の現場でも、朴槿恵政権下で解散させられた親北朝鮮・左翼政党の「統合進歩党」の復活や、THAAD配備反対などのアピールは浮いていた。ことさら文在寅支持の雰囲気でもなかった。

 一方で朴槿恵弾劾反対の保守・右派の対抗デモも、「100万人」とはいわないまでも実数で数万単位に増えている。保守・右派も街頭志向を強めつつある。

 これまで、保守・右派・反北朝鮮系の街頭集会・デモの主力だったのはキリスト教勢力だ。今は朴・崔スキャンダルの“オカルト・イメージ”で腰が引けているが、今後、選挙に向け左右激突となれば「対北宥和政権阻止」で再結集する。

関連記事

トピックス

10月に公然わいせつ罪で逮捕された草間リチャード敬太被告
《グループ脱退を発表》「Aぇ! group」草間リチャード敬太、逮捕直前に見せていた「マスク姿での奇行」 公然わいせつで略式起訴【マスク姿で周囲を徘徊】
NEWSポストセブン
65歳ストーカー女性からの被害状況を明かした中村敬斗(時事通信フォト)
《恐怖の粘着メッセージ》中村敬斗選手(25)へのつきまといで65歳の女が逮捕 容疑者がインスタ投稿していた「愛の言葉」 SNS時代の深刻なストーカー被害
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
「はい!お付き合いしています」水上恒司(26)が“秒速回答、背景にあった恋愛哲学「ごまかすのは相手に失礼」
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《梨園に誕生する元アイドルの嫁姑》三田寛子と能條愛未の関係はうまくいくか? 乃木坂46時代の経験も強み、義母に素直に甘えられるかがカギに
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(クマの画像はサンプルです/2023年秋田県でクマに襲われ負傷した男性)
ヒグマが自動車事故と同等の力で夫の皮膚や体内組織を損傷…60代夫婦が「熊の通り道」で直面した“衝撃の恐怖体験”《2000年代に発生したクマ被害》
NEWSポストセブン
対談を行った歌人の俵万智さんと動物言語学者の鈴木俊貴さん
歌人・俵万智さんと「鳥の言葉がわかる」鈴木俊貴さんが送る令和の子どもたちへメッセージ「体験を言葉で振り返る時間こそが人間のいとなみ」【特別対談】
NEWSポストセブン
大谷翔平選手、妻・真美子さんの“デコピンコーデ”が話題に(Xより)
《大谷選手の隣で“控えめ”スマイル》真美子さん、MVP受賞の場で披露の“デコピン色ワンピ”は入手困難品…ブランドが回答「ブティックにも一般のお客様から問い合わせを頂いています」
NEWSポストセブン
佳子さまの“ショッキングピンク”のドレスが話題に(時事通信フォト)
《5万円超の“蛍光ピンク服”》佳子さまがお召しになった“推しブランド”…過去にもロイヤルブルーの “イロチ”ドレス、ブラジル訪問では「カメリアワンピース」が話題に
NEWSポストセブン
「横浜アンパンマンこどもミュージアム」でパパ同士のケンカが拡散された(目撃者提供)
《フル動画入手》アンパンマンショー“パパ同士のケンカ”のきっかけは戦慄の頭突き…目撃者が語る 施設側は「今後もスタッフ一丸となって対応」
NEWSポストセブン
大谷翔平を支え続けた真美子さん
《大谷翔平よりもスゴイ?》真美子さんの完璧“MVP妻”伝説「奥様会へのお土産は1万5000円のケーキ」「パレードでスポンサー企業のペットボトル」…“夫婦でCM共演”への期待も
週刊ポスト
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
劉勁松・中国外務省アジア局長(時事通信フォト)
「普段はそういったことはしない人」中国外交官の“両手ポケットイン”動画が拡散、日本側に「頭下げ」疑惑…中国側の“パフォーマンス”との見方も
NEWSポストセブン