ライフ

チョコを食べると太るは間違い、ハイカカオが健康をもたらす

「チョコで健康は常識」と医学博士の栗原毅さん

 そろそろバレンタインデー。チョコレートを食べる機会も多いこの季節だが、「チョコは太るし…」と思っている人も多いのではないだろうか。しかし、実はそうではないらしい。

「チョコレートを食べると太るなんて、とんでもない! 今はチョコレートを食べて健康、が常識です」と話すのは、自身もチョコレート好きという栗原クリニック東京・日本橋の栗原毅さん。糖尿病や高血圧の患者にも、糖質を控えたカカオ70%以上のハイカカオチョコレートをすすめる。

「ハイカカオチョコレートはポリフェノールが豊富で、血糖値の上昇を抑制する働きがあります。食前に食べることで糖の吸収を抑える効果も。食物繊維も豊富で、便秘など腸内環境も改善されるので、美肌やダイエット効果も期待できます」(栗原さん)

 さらにチョコレートの香りは脳の活性化につながり、集中力アップやイライラ解消、認知症予防にも役立つという。

「ハイカカオチョコレートを毎食前に1かけ(約5g)。小腹がすいたときも1かけ。1日25gを目安にして食べると体にいいことだらけですよ」(栗原さん)

 そもそもチョコレートは、カカオマスに砂糖や乳製品を加えて作る。このカカオマスの含有量が20%前後がミルクチョコ、40%前後がビター、ブラックチョコ、70%以上がハイカカオと呼ばれる。さらに含有量が増えるほどポリフェノールや食物繊維を多く含む。含有量は商品名やパッケージに表示されていることが多い。

 商品パッケージの糖質量(炭水化物等)を見ると、ハイカカオは糖質を抑えたものが多い。塩せんべい2枚よりハイカカオ2かけのほうが糖質が少なく血糖値の上昇を抑えられる。

 赤ワインの約15倍と豊富なポリフェノールのおかげで、インスリン抵抗性が改善され、血糖値が下がりやすい。また抗酸化作用が高く、免疫力アップや血流促進、高血圧の防止にも。

 ごぼうとハイカカオチョコレート、同量の100gで比べてみると、ハイカカオのほうが食物繊維が圧倒的に多く含まれている。便秘解消など、腸内環境の改善にも一役。

 ベジファーストならぬチョコファーストが、新たな健康常識になるかもしれない。

※女性セブン2017年2月16日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(右/読者提供)
【足立区11人死傷】「ドーンという音で3メートル吹き飛んだ」“ブレーキ痕なき事故”の生々しい目撃談、28歳被害女性は「とても、とても親切な人だった」と同居人語る
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《中国とASEAN諸国との関係に楔を打つ第一歩》愛子さま、初の海外公務「ラオス訪問」に秘められていた外交戦略
週刊ポスト
グラビア界の「きれいなお姉さん」として確固たる地位を固めた斉藤里奈
「グラビアに抵抗あり」でも初挑戦で「現場の熱量に驚愕」 元ミスマガ・斉藤里奈が努力でつかんだ「声のお仕事」
NEWSポストセブン
「アスレジャー」の服装でディズニーワールドを訪れた女性が物議に(時事通信フォト、TikTokより)
《米・ディズニーではトラブルに》公共の場で“タイトなレギンス”を普段使いする女性に賛否…“なぜ局部の形が丸見えな服を着るのか” 米セレブを中心にトレンド化する「アスレジャー」とは
NEWSポストセブン
日本体育大学は2026年正月2日・3日に78年連続78回目の箱根駅伝を走る(写真は2025年正月の復路ゴール。撮影/黒石あみ<小学館>)
箱根駅伝「78年連続」本戦出場を決めた日体大の“黄金期”を支えた名ランナー「大塚正美伝説」〈1〉「ちくしょう」と思った8区の区間記録は15年間破られなかった
週刊ポスト
「高市答弁」に関する大新聞の報じ方に疑問の声が噴出(時事通信フォト)
《消された「認定なら武力行使も」の文字》朝日新聞が高市首相答弁報道を“しれっと修正”疑惑 日中問題の火種になっても訂正記事を出さない姿勢に疑問噴出
週刊ポスト
地元コーヒーイベントで伊東市前市長・田久保真紀氏は何をしていたのか(時事通信フォト)
《シークレットゲストとして登場》伊東市前市長・田久保真紀氏、市長選出馬表明直後に地元コーヒーイベントで「田久保まきオリジナルブレンド」を“手売り”の思惑
週刊ポスト
ラオスへの公式訪問を終えた愛子さま(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
《愛子さまがラオスを訪問》熱心なご準備の成果が発揮された、国家主席への“とっさの回答” 自然体で飾らぬ姿は現地の人々の感動を呼んだ 
女性セブン
26日午後、香港の高層集合住宅で火災が発生した(時事通信フォト)
《日本のタワマンは大丈夫か?》香港・高層マンション大規模火災で80人超が死亡、住民からあがっていた「タバコの不始末」懸念する声【日本での発生リスクを専門家が解説】
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
NEWSポストセブン