通常よりも安い料金で旅行を楽しむ裏ワザが「ワケありプラン」だ。「ワケあり」=「少々難あり」なプランにすることで、お得な旅を楽しめる。たとえば、日にち指定の「ワケありプラン」。ホテル旅館ライターの二松康紀さんは言う。
「これはキャンセルが発生して、部屋が空いた時がほとんどです。宿側からすると、どうしても部屋を埋めたいので、“ワケあり”として割引をして売り出すのです。直前割引として出されることもありますが、2~3週間くらい前からプランに追加されることが多いですね」(二松さん)
このケースは平日のプランが多いが、スケジュールが合えば、一流旅館やホテルでも半額に近い料金で泊まれる。
◆レイトチェックイン&アーリーチェックアウトを
通常、チェックインは14~15時、チェックアウトは11時、遅いところだと15時が主流。それを1時間程度、チェックインを遅めに、チェックアウトを早めにするだけで、同じ部屋でも安くなる。
「宿によっては、日帰りプランなど日中空いている部屋を活用することがあります。そのため、宿泊客のチェックインが遅く、チェックアウトが早ければ、ありがたい。宿泊者も、朝早ければ、1日が有効活用できますし、観光してから宿に入るので、チェックインが遅めでも問題はない、という人におすすめです」(『じゃらん』統括編集長の大橋菜央さん)
部屋を宿にまかせるなど、ほかのワケあり内容と組み合わせることで、さらに同じ部屋でも半額近くプライスダウンすることもある。
◆宿の公式サイトには出てこないマル秘プラン
“景観が今ひとつ”“バリアフリーではない”“ファミリータイプの部屋じゃない”など、その部屋の特性ゆえに、予約が入りにくい部屋も狙い目。
「ただし、これらの情報は、宿の公式サイトではなかなか見つけられません。なぜなら、ワケがあって、売れ残ってしまった部屋のプランは、旅行専門サイトや宿予約サイトで売り出されることがほとんどだから。日頃から気になる宿があれば、旅行予約専門サイトなどで検索し、さらにその中のワケありプランに自分が求めている条件のものはないか、チェックするようにするといいですよ」(大橋さん)
※女性セブン2017年2月23日号