芸能

北海道ローカル『水曜どうでしょう』名物D2人が語る制作方針

『水曜どうでしょう』の名物Dふたりが制作秘話を明かす

 ディレクターの声が入り込み、タレントと時に大げんかを繰り広げる。アラスカにオーロラを見に行ったのに、延々とキャンピングカーでの調理シーンを放送し続ける──。2002年にレギュラー放送を終了し、以後不定期で新作を放送し続けている『水曜どうでしょう』。常識にとらわれない番組作りは、ローカル番組というよりテレビ番組のあり方を変えたといってもいいだろう。

 番組のキーマン・藤村忠寿と嬉野雅道の両ディレクターは、ローカル局、ローカル番組について、どう考えているのか。番組の聖地『北海道テレビ放送』でWインタビューを行った。

藤村さん:ローカル局は、番組を作らなくてもいいんです。キー局の番組で、ほとんどの放送時間を埋められますから。

嬉野さん:それは恵まれていますよね。ヒット番組を出すことが死活問題じゃない。『どうでしょう』がない時代から、ローカルはそうやって、やってきました。われわれは、そこを、うまい具合に利用させてもらっているんです。

藤村さん:ローカル局じゃなきゃ『どうでしょう』はできなかった。これだけ自由にというのかな、番組自体がつぶれてもいいわけですから。温かい温泉につかりながら番組を作っているみたいなところがありますので(笑い)。

〈出演者の1人には、藤村さんがディレクターだった深夜バラエティー番組『モザイクな夜V3』に出演していた大泉洋(43才)を抜擢した。当時の彼は、まだ無名の大学生だった〉

嬉野さん:(藤村さんは)大泉洋と番組を作りたかったんです。最初からあの男に代わる男はいなかったんじゃないですか?

藤村さん:ちょっと面白い人というんじゃなくて、彼を日本一面白いなと思っていましたからね。

嬉野さん:番組が始まる前の飲み会で、(藤村さんが)フルーツフォンデュを頼んだんです。だけど、なかなか来なくて、「フォンデュはまだかフォンデュはまだか」と言っていた。それを隣に座っている大泉洋が、果敢にまねし始めたんです。余計悪人っぽく言うわけですよ。その2人の様子がね、随分おかしかった。この人の足らないところをどんどん突いていく掛け合いになる。

関連記事

トピックス

2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
《異なる形の突起物を備えた光沢感あるグローブも…》10代少女らが被害に遭った「エプスタイン事件」公開された新たな写真が示唆する“加害の痕跡”
NEWSポストセブン
「みどりの『わ』交流のつどい」に出席された秋篠宮家の次女、佳子さま(2025年12月15日、撮影/JMPA)
佳子さま、“ヘビロテ”する6万9300円ワンピース 白いジャケットからリボンをのぞかせたフェミニンな装い
NEWSポストセブン
オフシーズンを迎えた大谷翔平(時事通信フォト)
《大谷翔平がチョビ髭で肩を組んで…》撮影されたのはキッズ向け施設もある「ショッピングモール」 因縁の“リゾート別荘”があるハワイ島になぜ滞在
NEWSポストセブン
愛子さまへのオンライン署名が大きな盛り上がりを見せている背景とは(時事通信フォト)
「愛子さまを天皇に!」4万9000人がオンライン署名、急激に支持が高まっている背景 ラオス訪問での振る舞いに人気沸騰、秋篠宮家への“複雑な国民感情”も関係か
週刊ポスト
群馬県前橋市の小川晶前市長(共同通信社)
「再選させるぞ!させるぞ!させるぞ!させるぞ!」前橋市“ラブホ通い詰め”小川前市長が支援者集会に参加して涙の演説、参加者は「市長はバッチバチにやる気満々でしたよ」
NEWSポストセブン
ネットテレビ局「ABEMA」のアナウンサー・瀧山あかね(Instagramより)
〈よく見るとなにか見える…〉〈最高の丸み〉ABEMAアナ・瀧山あかねの”ぴったりニット”に絶賛の声 本人が明かす美ボディ秘訣は「2025年トレンド料理」
NEWSポストセブン
千葉大学看護学部創立50周年の式典に出席された愛子さま(2025年12月14日、撮影/JMPA)
《雅子さまの定番カラーをチョイス》愛子さま、“主役”に寄り添うネイビーとホワイトのバイカラーコーデで式典に出席 ブレードの装飾で立体感も
NEWSポストセブン
12月9日に62歳のお誕生日を迎えられた雅子さま(時事通信フォト)
《メタリックに輝く雅子さま》62歳のお誕生日で見せたペールブルーの「圧巻の装い」、シルバーの輝きが示した“調和”への希い
NEWSポストセブン
日本にも「ディープステート」が存在すると指摘する佐藤優氏
佐藤優氏が明かす日本における「ディープステート」の存在 政治家でも官僚でもなく政府の意思決定に関わる人たち、自らもその一員として「北方領土二島返還案」に関与と告白
週刊ポスト
大谷翔平選手と妻・真美子さん
《チョビ髭の大谷翔平がハワイに》真美子さんの誕生日に訪れた「リゾートエリア」…不動産ブローカーのインスタにアップされた「短パン・サンダル姿」
NEWSポストセブン
石原さとみ(プロフィール写真)
《ベビーカーを押す幸せシーンも》石原さとみのエリート夫が“1200億円MBO”ビジネス…外資系金融で上位1%に上り詰めた“華麗なる経歴”「年収は億超えか」
NEWSポストセブン
神田沙也加さんはその短い生涯の幕を閉じた
《このタイミングで…》神田沙也加さん命日の直前に元恋人俳優がSNSで“ホストデビュー”を報告、松田聖子は「12月18日」を偲ぶ日に
NEWSポストセブン