芸能

事務所サイドが頭を悩ます女性タレント管理問題とは?

若い女性タレントの管理には事務所も苦労!?

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、女性タレントと所属事務所の関係性について明かす。

 * * *
 その活躍ぶりをとっても、周囲の期待度の高さをとっても、若手No.1と言っても過言ではなかった清水富美加の「出家」騒動。

 彼女の著書『全部、言っちゃうね。~本名・清水富美加、今日、出家しまする。~』がスピード出版されてからは、まさかの不倫問題へと世の中の興味は変わりつつあるものの、所属事務所の待遇面は、メディアにずいぶん取沙汰されたものである。

 特にクローズアップされてしまったのは「睡眠時間が3時間しかないほど働いても月給5万円」という点だ。

 それに対して多くの芸能人や芸能関係者から発せられたのは「自分も10代の頃は、そんなものだった」「事務所は先行投資をしているので特に驚く数字でもない」というコメント。それに対して、一般の方から異口同音に「ズレている」との意見があがったのは皆さんご存知のとおりである。

「若い女性タレントを数多くお預かりしている立場として、今回のことは大きな衝撃だった」というのは、某プロダクション幹部の弁。

「一般の方の中には、芸能プロダクションをブラック企業のように思われた方もおいでになるでしょう。我々としても、考え直さなければならないことはたくさんある」としつつも、他にも何人か話を聞いた芸能プロダクション関係者は一様に「若い女の子たちの管理は本当に難しい」と言うのである。

 なかでも「最近特に難しいのは、モデルからスタートする子たちの管理」なのだという。

「でも、いまって、たいていの女の子は、モデル出身じゃないですか?」と私が言うと、「その通りです。アーティストであっても、曲を出す前はモデルだった子もいますし」と某幹部は困り顔だった。

 モデルと言っても、海外のコレクションに出るような身長170cm以上で8頭身~9頭身を売りにするファッションモデルではなく、“読モ”と呼ばれる、素人っぽいモデルが人気者になる傾向になってからは、余計、「スタートはモデルという子が増えた」そうだ。

 所属事務所としては、「人数も多く、誰がどのタイミングでブレイクするか正直わからない」のが現状だと言い。「このテの子たちについては、事務所が大手だから売れるという時代も終わりつつあるのかもしれない」と。

 テレビ番組や雑誌ではなく、SNSにアップされた“一枚”から火が付いたり、既存の女性タレントが「カワイイ」「オシャレ」と評価したことがきっかけで、所属事務所が把握せぬまま、売れてしまったりするケースが増えつつあるのも、昨今の傾向だ。

関連記事

トピックス

麻原が「空中浮揚」したとする写真(公安調査庁「内外情勢の回顧と展望」より)
《ホーリーネームは「ヤソーダラー」》オウム真理教・麻原彰晃の妻、「アレフから送金された資金を管理」と公安が認定 アレフの拠点には「麻原の写真」や教材が多数保管
NEWSポストセブン
”辞めるのやめた”宣言の裏にはある女性支援者の存在があった(共同通信)
「(市議会解散)あれは彼女のシナリオどおりです」伊東市“田久保市長派”の女性実業家が明かす田久保市長の“思惑”「市長に『いま辞めないで』と言ったのは私」
NEWSポストセブン
左から広陵高校の34歳新監督・松本氏と新部長・瀧口氏
《広陵高校・暴力問題》謹慎処分のコーチに加え「残りのコーチ2人も退任」していた 中井監督、部長も退任で野球経験のある指導者は「34歳新監督のみ」 160人の部員を指導できるのか
NEWSポストセブン
松本智津夫・元死刑囚(時事通信フォト)
【オウム後継「アレフ」全国に30の拠点が…】松本智津夫・元死刑囚「二男音声」で話題 公安が警戒する「オウム真理教の施設」 関東だけで10以上が存在
NEWSポストセブン
二刀流復帰は家族のサポートなしにはあり得なかった(getty image/共同通信)
《プールサイドで日向ぼっこ…真美子さんとの幸せ時間》大谷翔平を支える“お店クオリティの料理” 二刀流復帰後に変化した家事の比重…屋外テラスで過ごすLAの夏
NEWSポストセブン
9月1日、定例議会で不信任案が議決された(共同通信)
「まあね、ソーラーだけじゃなく色々あるんですよ…」敵だらけの田久保・伊東市長の支援者らが匂わせる“反撃の一手”《”10年恋人“が意味深発言》
NEWSポストセブン
鉄板焼きデートが目撃されたKing & Princeの永瀬廉、浜辺美波
《デートではお揃い服》お泊まり報道の永瀬廉と浜辺美波、「24時間テレビ」放送中に配慮が見られた“チャリT”のカラー問題
NEWSポストセブン
8月に離婚を発表した加藤ローサとサッカー元日本代表の松井大輔さん
《“夫がアスリート”夫婦の明暗》日に日に高まる離婚発表・加藤ローサへの支持 “田中将大&里田まい”“長友佑都&平愛梨”など安泰組の秘訣は「妻の明るさ」 
女性セブン
経済同友会の定例会見でサプリ購入を巡り警察の捜査を受けたことに関し、頭を下げる同会の新浪剛史代表幹事。9月3日(時事通信フォト)
《苦しい弁明》“違法薬物疑惑”のサントリー元会長・新浪剛史氏 臨床心理士が注目した会見での表情と“権威バイアス”
NEWSポストセブン
海外のアダルトサイトを通じてわいせつな行為をしているところを生配信したとして男女4人が逮捕された(海外サイトの公式サイトより)
《公然わいせつ容疑で男女4人逮捕》100人超える女性が在籍、“丸出し”配信を「黙認」した社長は高級マンションに会社登記を移して
NEWSポストセブン
麻薬取締法違反で逮捕された俳優の清水尋也容疑者(26)
「同棲していたのは小柄な彼女」大麻所持容疑の清水尋也容疑者“家賃15万円自宅アパート”緊迫のガサ当日「『ブーッ!』早朝、大きなクラクションが鳴った」《大家が証言》
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(X、時事通信フォト)
大麻成分疑いで“ガサ入れ”があったサントリー・新浪剛史元会長の超高級港区マンション「かつては最上階にカルロス・ゴーンさんも住んでいた」
NEWSポストセブン