誰かと電話で話しながら、マンションのエントランスの中に入っていったが、間もなく夜が明けようという時間。さすがに今日は会わないか……と思っていた本誌取材班の前に1台のタクシーが停まった。

 後部座席から出てきたのは、大きな紙袋を持った櫻井。そのまま彼女のマンションへと入っていった。紙袋の中にはリボンが見えた。彼女の遅い帰宅を待ち、プレゼントを持って参上したのだろうか。

 その日の午後3時。2人は同時に別々の出口からマンションを後にした。櫻井の手に紙袋はなかった。日付が変わろうとする頃。東京・六本木のテレビ朝日に面する「けやき坂」を、小川アナが小走りで駆け上がっていく。坂の中腹でマスクと帽子で顔を隠した櫻井と落ち合うと、体を寄せ合い耳元で囁き合った。時間にして約1分。2人はお互いに踵を返すと、足早にその場を去った。数時間前まで一緒にいたにもかかわらず、櫻井は彼女の仕事終わりを待って、ほんのわずかの“再会”のために勤務先の近くにまで現われたのだ。

撮影■渡辺利博

※週刊ポスト2017年3月10日号

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