国内

小池知事 都議選盛り上げるべく豊洲移転住民投票画策か

豊洲移転の是非を問う住民投票の可能性も

 7月2日投開票の東京都議選「自民党惨敗」の予測に衝撃が走っている。〈自民党は“善戦”でも現有の57議席から20以上減らす〉──自民党選対本部から官邸にそんな見通しが伝えられているのだ。そこで、官邸では小池新党の大旋風にカウンターパンチを浴びせる秘策が練られている。「7月総選挙」だ。まだ全国的に安倍内閣は高い支持率を誇り、いま解散を打てば自民党の敗北はまず考えられない。メディアもそちらに注目することで、「小池新党vs都議会自民党」の局地的対立構図をウヤムヤにできる。

 安倍自民が“都議選隠し”のために解散をぶつける気なら、一方の小池知事の側にも都議選をよりドラマチックな「劇場型選挙」にするカウンターパンチがある。築地市場の豊洲移転「イエスか、ノーか」を都民に直接問う住民投票の実施だ。

 小池氏は今年1月の政治塾「希望の塾」の講演で豊洲移転問題について、「みなさん方にも判断に参加していただく」と語り、都議選出馬を希望する塾生の選抜試験で「住民投票」をテーマにした。その上で都議会での施政方針演説(2月22日)では、「(移転は)都民の意見も参考に総合的に判断する」と表明した。都庁関係者が語る。

「攻勢に出ているように見える知事だが、市場移転問題では“前門の虎”と“後門の狼”に挟まれて身動きが取れなくなっている。これだけ豊洲移転の責任追及を煽っておいて、『やはり豊洲に決める』といえば支持派の都民の失望を招く。

 かといって、築地市場を再整備するには新たに巨額の財源が必要になり、6000億円をかけた豊洲の処分問題などもハードルが高い。住民投票というのは、いわば決断の責任を都民に転嫁する考え方だが、それを都議選と絡めて劇場型選挙の武器にしようというのがいかにも政治巧者らしい」

関連記事

トピックス

学歴を偽った疑いがあると指摘されていた静岡県伊東市の田久保真紀市長(共同通信/HPより)
《伊東市・田久保市長が独占告白1時間》「金庫で厳重保管。記録も写メもない」「ただのゴシップネタ」本人が語る“卒業証書”提出拒否の理由
NEWSポストセブン
参院選の東京選挙区で初当選した新人のさや氏、夫の音楽家・塩入俊哉氏(時事通信フォト、YouTubeより)
「結婚前から領収書に同じマンション名が…」「今でいう匂わせ」参政党・さや氏と年上音楽家夫の“蜜月”と “熱烈プロデュース”《地元ライブハウス関係者が証言》
NEWSポストセブン
7月6~13日にモンゴルを訪問された天皇皇后両陛下(時事通信フォト)
《国会議員がそこに立っちゃダメだろ》天皇皇后両陛下「モンゴルご訪問」渦中に河野太郎氏があり得ない行動を連発 雅子さまに向けてフラッシュライトも
NEWSポストセブン
参院選の東京選挙区で初当選した新人のさや氏、経世論研究所の三橋貴明所長(時事通信フォト)
参政党・さや氏が“メガネ”でアピールする経済評論家への“信頼”「さやさんは見目麗しいけど、頭の中が『三橋貴明』だからね!」《三橋氏は抗議デモ女性に体当たりも》
NEWSポストセブン
かりゆしウェアをお召しになる愛子さま(2025年7月、栃木県・那須郡。撮影/JMPA) 
《那須ご静養で再び》愛子さま、ブルーのかりゆしワンピースで見せた透明感 沖縄でお召しになった時との共通点 
NEWSポストセブン
参院選の東京選挙区で初当選した新人のさや氏(共同通信)
《“保守サーの姫”は既婚者だった》参政党・さや氏、好きな男性のタイプは「便利な人」…結婚相手は自身をプロデュースした大物音楽家
NEWSポストセブン
松嶋菜々子と反町隆史
《“夫婦仲がいい”と周囲にのろける》松嶋菜々子と反町隆史、化粧品が売れに売れてCM再共演「円満の秘訣は距離感」 結婚24年で起きた変化
NEWSポストセブン
注目度が上昇中のTBS・山形純菜アナ(インスタグラムより)
《注目度急上昇中》“ミス実践グランプリ”TBS山形純菜アナ、過度なリアクションや“顔芸”はなし、それでも局内外で抜群の評価受ける理由 和田アキ子も“やまがっちゃん”と信頼
NEWSポストセブン
参院選の東京選挙区で初当選した新人のさや氏、夫の音楽家・塩入俊哉氏(時事通信フォト、YouTubeより)
《実は既婚者》参政党・さや氏、“スカートのサンタ服”で22歳年上の音楽家と開催したコンサートに男性ファン「あれは公開イチャイチャだったのか…」【本名・塩入清香と発表】
NEWSポストセブン
中居、国分の騒動によりテレビ業界も変わりつつある
《独自》「ハラスメント行為を見たことがありますか」大物タレントAの行為をキー局が水面下でアンケート調査…収録現場で「それは違うだろ」と怒声 若手スタッフは「行きたくない」【国分太一騒動の余波】
NEWSポストセブン
かりゆしウェアのリンクコーデをされる天皇ご一家(2025年7月、栃木県・那須郡。撮影/JMPA) 
《売れ筋ランキングで1位&2位に》天皇ご一家、那須ご静養でかりゆしウェアのリンクコーデ 雅子さまはテッポウユリ柄の9900円シャツで上品な装いに 
NEWSポストセブン
スカウトは学校教員の“業務”に(時事通信フォト)
《“勧誘”は“業務”》高校野球の最新潮流「スカウト担当教員」という仕事 授業を受け持ちつつ“逸材”を求めて全国を奔走
週刊ポスト