防災ミニブックの本文より
「防災」と「復興」という特集については、編集部員から立案があった。坪内氏は「世の中について、もっと真面目に考えてみよう」という世間のムードを感じているからこそ、と受け取った。
「ここ数年で相当、世界や社会の情況は変化しています。『面白ければいい、その場限りでいい、ではいけないんじゃないか』と皆が感じ始めていると思う。そんな読者のアンテナに突き刺さる特集企画や、漫画作品を発信していければ、きっと読者は雑誌ならではの面白さを改めて感じてくれるはずなんです。これからも特集号については『スピリッツ』にしかできない取り組みとして、継続していきたいと考えています」
雑誌・冬の時代だからこそ、各誌が知恵を絞って、読者へのアピールを考えている。『スピリッツ』の試みは、新たな読者を開拓できるだろうか。