実はカルテットの4人の関係を破壊したい、と心の奥底で思っている。そんな「目が笑っていない」有朱を演じる工夫として、吉岡さんは他の人のセリフをできるだけ上の空で聞きながら演じているのだとか。
そして、有朱(ありす)という名前からは……「不思議の国のアリス」が透けて見えてきます。元地下アイドル、穴に落ちる、お茶会、ウサギのお菓子といった、「不思議の国のアリス」を連想させるいくつもの符丁がセリフに散りばめられていることを、吉岡さん自身もブログの中で明かしています。
有朱は、不思議の国へと導かれるアリス。と同時に、先導役であるウサギ。その両方の役をドラマの中で担う複雑で意味深な人物。クセのある有朱を見事に演じ切っている吉岡さんの力量に注目です。そして、地上の部屋だけでなく地下空間まで用意されている『カルテット』の見事な建築的な世界にも。
ちなみに「目が笑っていないタレントランキング」(VenusTapのリサーチ)によると、1位は堀北真希。2位は三船美佳、3位・上重聡 4位・村本大輔(ウーマンラッシュアワー)5位・石塚英彦、有吉弘行とか。次回のリサーチではきっと、「吉岡里帆」という名前が堂々とランクインされるでしょう。
いよいよ最終回を迎える『カルテット』、いったいどこに着地するのか。吉岡さんの今後と共に楽しみです。