人類が二足歩行を始めたのは、今から約400万年前のこと。単純ながら、歩くことで人は自らの体調を保ち続けてきた。では、どう歩くと、より健康になれるのか。足を交互に前後に動かして前に進むという行為には、実に奥深い秘密があった――。
15分おきのこまめな水分補給は、ウオーキングの基本! 真夏のウオーキングだけでなく、水分補給をしながら歩くことは一年を通じて大切なポイントだ。
「運動によって身体温度が上がると、体温を調節するために汗をかき、血液成分が濃縮されて血流が悪くなります。ウオーキングは穏やかな運動ですが、血液がドロドロでは、全身運動で血流がよくなるはずが、血行障害を起こす恐れも。始める前と途中でしっかり水分を摂り、血液サラサラの状態で歩いて」(ウオーキングプロデューサー・園原健弘さん)
また、痛風の人はハードに歩いたり、水分不足になると血液中の尿酸値が上がり、発作を誘発しやすくなるので要注意。
「充分に水分を補給して楽なペースで歩くと、血流が促されて代謝がよくなり、尿酸値の排泄効果が高まります」(医師・西田潤子さん)
脂肪肝の人はいつもより歩数を稼ぎ、内臓脂肪と中性脂肪を減らすと、予防&改善ができる。不眠症なら、就寝の2時間ほど前の軽いウオーキングが、寝つきをよくする。
※女性セブン2017年3月30日・4月6日号