その言葉を見聞きしない日はない“森友学園スキャンダル”。寄付はあったのかなかったのか? 口利きは? 忖度(そんたく)は?――そんな小難しい話はひとまず脇に置いといて、このドラマチックな物語に、刺激的なスパイスを添えている女性たちに胸をざわつかせている人も多いのではないか。
まずは首相夫人の安倍昭恵さん(54才)。学校法人『森友学園』の籠池泰典理事長の国会証人喚問の翌3月24日午後、福岡・北九州市で講演会を行った。そこでは「自分の甘さがあったのかなと反省しています」と涙ぐみながら、「本当に私は普通の主婦、普通の女性だ」と訴えたといわれている。
しかしこの一報が伝えられると、「都合が悪くなると一般人気取り」「泣きたいのは国民です。普通の主婦です」などとインターネット上は、これでもかというほどの手厳しい声であふれた。
評論家の小沢遼子さんも、「いい加減にしなさい! の一言です」とバッサリ。
「首相夫人になったもんだから、うれしくなって飛び回って、『家庭内野党』だと言って自由に無邪気にやってきたわりに、肝心なときには権力の影に隠れるなんてとんでもない。相当恥ずかしいファーストレディです」(小沢さん)
一方でコラムニストの今井舞さんは、昭恵さんには怒りは覚えず、ただただ、寂しさを感じるという。
「家庭に幸せを見い出せず、バランスを欠いた女性の末路ですよねぇ。“ここ何年も夫とは話してません”というような背景が、今回の騒動を大きくしていっていますよね。籠池さんの証人喚問にすぐにフェイスブックで反論しましたけど、つかみどころのない長い文章でしたよね。きっとベッドの中でしくしく泣きながら書いて、夫や政府関係者とすりあわせる間もなく発表したんじゃないでしょうか。
憎しみも愛情もなく、一緒に住まなくちゃいけないって決まっている他人なんでしょうね。だから、昭恵さんは、あんなに全国で講演やったり、ボランティアや地域の活動に熱心なんじゃないですか。そういうおばさん、いますよね。夫との関係が希薄だから、ママ友活動を必死にやったり、子供に過剰になったりする」(今井さん)