◆今の願いはダンナの遺産でひとり暮らし

 でも彼と別れたら、思った以上に寂しくてね。飲んでも酔えないし、町を歩いていると、彼と似た髪形の人を目で追っている自分がイヤでイヤで。このとき、生まれて初めて、「これからどうしようか」と考えたんだ。

 そして35才になった時、このままホステスを続けていっても先がないと思ったの。自分でお店をやるほど商才はないもの。

 そんな時に、「おれの嫁さんになるか」とプロポーズしてきたのが今のダンナ。

 小さな町工場を経営している真面目だけが取り柄の、15才年上のバツイチでね。見るからにダッサい男よ。でも、仕事だけは順調で、家のほかにアパートも持っている。一生お金には困らないと思ったのよ。

 ところが結婚したら、お酒を飲んですごい暴言を吐くんだわ。

「場末の飲み屋で身を持ち崩しそうになっていたお前を、拾ってやったのはこのおれだぞ。ありがたいとは思わないのか」って。

 がまんしているのは、それだけじゃない。夫のお姉さんが見たら、私はいつまでたっても夜の女なんだって。専業主婦になって25年もたつけど、水商売臭が染みついているんだって。

 だから私、還暦を迎えても1人の女友達もいないんだよね。心の中を話したこともない。それが最近、ちょっと寂しいんだ。今の願い? とにかく15才年上のダンナよりも長生きして、ダンナの遺産でひとり暮らしをすること。それまでは絶対に死ねないね。

〈了〉

※女性セブン2017年4月13日号

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