人当たりがよくてもなぜだか出世しない夫に嘆いているのが、東京都に住むパート勤務の女性Aさん(43才)。不動産会社に務める夫(46才)はどうしてうだつがあがらないのか、Aさんが告白する。
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妻の私がいうのも何だけど、夫のモノマネのうまさはプロ並み。声マネと、その人の特徴をとらえて笑いにする才能は…って、ほめている場合じゃない。
実はずっと不思議だったの。仕事熱心だし、人当たりもいいのに、なぜか出世が遅いんだわ。課長になったのも同期の中では最後だし、部長にいつなれるか聞くと、「さあ~」って。
先日、親戚の法事の席でのこと。突然、夫がうちの父親の口癖、「んー、だから言わんこっちゃない~」を、そっくりの声と顔でやったのよ。その場にいた祖母は、父親の顔を振り返って見たくらい似ていた。そりゃあ、大爆笑よ。そしたら父親がボソッと、「会社でもやってるのか? 下にうければうけるほど、上は面白くないぞ」って。
まったく当たり前だって。聞いたら、ここ数年の十八番は役員2人のモノマネ会話。「それも2人が同席している宴会では、うけ方が違うんだよ」って、どんだけバカなの! 今後、会社ではいっさいモノマネはしないと誓わせたけど、どうだか。
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一方、千葉県に住む司法書士の女性Kさん(36才)は家事をまったくしない夫(42才)に呆れ気味。しかし、Kさんの妊娠が発覚したことで、事態に変化が…。Kさんが夫への不満をぶちまける。
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育ってきた家庭が悪かったのか、夫はまったく家事をしない人。腹が立つのは、私も働いているから生活費はすべて折半。なのに家事は全部私って、どういうこと?
でも結婚5年目にしてやっと夫に変化のきざし。赤ちゃんが授かったのよ。夫は大喜びで「これから家事はおれがやる」と宣言。そこまではよかったんだけどねえ。
乾いた洗濯物は丸めて押し入れに押し込むだけ。掃除機はいろんなものを倒しながらだし、洗った食器は泡だらけ。
魚を焼けばマッ黒焦げ。炒め物をすれば調味料のかけすぎでべっちょべちょ。そのくせ、ちょっとでも口を挟もうとすると、「大丈夫、大丈夫」とガンとして聞き入れないの。
正直、その後始末で以前よりも忙しいわよ。それでも「お前は出産に専念しろ」とものすごい笑顔で言われると、もうどうしたらいいの。
※女性セブン2017年4月27日号