しかし、メジャーリーグ研究家の福島良一氏は“ケガの功名”になる可能性もあると指摘する。

「メジャーは大谷を野手ではなく、投手として高く評価している。肩や肘のケガではないので、大きく評価を落とすとは考えにくいでしょう。

 かつて野茂英雄が海を渡った際、前年に日本で17試合しか登板しなかったことがメジャーデビュー後の活躍に繋がったという意見もあった。それだけに、大谷も“投げていない”ことが、逆にプラス評価に繋がることもありえる」

 大谷が現在のプロ野球界において最強のジョーカー(切り札)であることは間違いない。栗山監督がカードを切りたくなる気持ちはわかるが、「日本の宝」のためには我慢が重要である。

※週刊ポスト2017年4月28日号

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