国内

鳩サブレーvs鎌倉市議「ベンチ撤去バトル」と過去の因縁

ベンチ撤去を知らせる貼り紙

 観光地・鎌倉を代表する銘菓「鳩サブレー」をめぐって騒動が巻き起こっている。「鳩サブレー」を製造しているのは1894年創業の老舗菓子店「豊島屋」だ。鶴岡八幡宮に続く参道「若宮大路」通り沿いにある。豊島屋本店前にはベンチが置かれ、通りを散策する観光客の休憩所となっていた。ところが4月初旬、そのベンチが突如、撤去されてしまったのだ。

 発端は、鎌倉市議・長嶋竜弘氏が昨年11月に市議会に提出した質問書。そこにはベンチについて、「(鎌倉市の)許可を得ていなければ法令違反にあたるのではないか」と記されていた。

 この指摘を受けて、豊島屋はベンチを撤去。その代わり、〈皆様にご愛顧いただいておりましたベンチを長嶋竜弘鎌倉市議会議員のご指摘により撤去いたしました〉と書かれた紙を店の前に貼り出したのだ。しかも、あてつけのように長嶋氏の名前の部分は大きな太字で強調されていた。

 このベンチ撤去に関して、地元住民や観光客の間では「一休みするのにちょうど良かったのに」という声が上がる一方で「あんな敵意剥き出しの貼り紙をするなんて幼稚すぎる」と豊島屋を非難する意見も出ている。

 双方に主張を聞いてみた。まず豊島屋はこう答える。

「昭和50年代からずっと設置していたベンチです。あるお客様から『撤去させたのは誰なんだ?』という質問をいただいたので、長嶋議員の名前を書いた紙を貼らせてもらったんです。“議員のご指摘により”撤去したのは間違いありませんから」

関連キーワード

関連記事

トピックス

どんな役柄でも見事に演じきることで定評がある芳根京子(2020年、映画『記憶屋』のイベント)
《ヘソ出し白Tで颯爽と》女優・芳根京子、乃木坂46のライブをお忍び鑑賞 ファンを虜にした「ライブ中の一幕」
NEWSポストセブン
相川七瀬と次男の凛生君
《芸能界めざす息子への思い》「努力しないなら応援しない」離婚告白の相川七瀬がジュノンボーイ挑戦の次男に明かした「仕事がなかった」冬の時代
NEWSポストセブン
俳優の松田翔太、妻でモデルの秋元梢(右/時事通信フォト)
《松田龍平、翔太兄弟夫婦がタイでバカンス目撃撮》秋元梢が甥っ子を優しく見守り…ファミリーが交流した「初のフォーショット」
NEWSポストセブン
世界が驚嘆した大番狂わせ(写真/AFLO)
ラグビー日本代表「ブライトンの奇跡」から10年 名将エディー・ジョーンズが語る世界を驚かせた偉業と現状「リーチマイケルたちが取り戻した“日本の誇り”を引き継いでいく」
週刊ポスト
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《即完売》佳子さま、着用した2750円イヤリングのメーカーが当日の「トータルコーディネート」に感激
NEWSポストセブン
国連大学50周年記念式典に出席された天皇皇后両陛下(2025年9月18日、撮影/JMPA)
《国連大学50周年記念式典》皇后雅子さまが見せられたマスタードイエローの“サステナブルファッション” 沖縄ご訪問や園遊会でお召しの一着をお選びに 
NEWSポストセブン
豪雨被害のため、M-1出場を断念した森智広市長 (左/時事通信フォト、右/読者提供)
《森智広市長 M-1出場断念の舞台裏》「商店街の道の下から水がゴボゴボと…」三重・四日市を襲った記録的豪雨で地下駐車場が水没、高級車ふくむ274台が被害
NEWSポストセブン
「決意のSNS投稿」をした滝川クリステル(時事通信フォト)
滝川クリステル「決意のSNS投稿」に見る“ファーストレディ”への準備 小泉進次郎氏の「誹謗中傷について規制を強化する考え」を後押しする覚悟か
週刊ポスト
アニメではカバオくんなど複数のキャラクターの声を担当する山寺宏一(写真提供/NHK)
【『あんぱん』最終回へ】「声優生活40年のご褒美」山寺宏一が“やなせ先生の恩師役”を演じて感じた、ジャムおじさんとして「新しい顔だよ」と言える喜び
週刊ポスト
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト