国内

風俗業界で働く女性は増えているが「30代以上」が主役

風俗で働く女性は増えているのか

 若い世代の貧困が話題だ。なかでも、奨学金返済などで金銭的に追い詰められ、夜の仕事へと足を踏み出す若い女性が注目を集めている。一昔前に比べて、水商売や風俗業で働く若い女性が増えている。そんなイメージも広がりつつある。きちんとした統計がとりづらい世界で働く女性たちは、本当に増えているのか、ライターの森鷹久氏が追った。

 * * *
「とにかく人が足りないんです。いろんな店を転々とする子が多く、引き止めるのにも精一杯。風俗嬢が増えている?そんなワケないですよ。需要は増えていますけどね」

 風俗の激戦地、東京・池袋で派遣型風俗店を営む男性経営者から返ってきたのは、意外な返答だった。”景気の悪化により体を売る女性が増えている”といった論調の雑誌記事やテレビ特集、いわゆる「JKビジネス」に代表されるような、若い女性の売春行為についての報道に日常的に触れていれば、なんとなく「風俗で働く女性が増えている」という雰囲気が醸成される。特に筆者は、特殊な状況下に置かれた女性を取材することも多く「女性と性産業」の距離が縮まり続けているのではないか、と感じていた。

 前述の経営者男性によれば、同店に所属する女性は18歳から38歳までの約80人というが、そのうちスケジュールに沿って定期的に出勤する女性は30人未満。面接を経て初出勤後に連絡が取れなくなる女性も少なくなく、スタッフには「女性の確保・管理」の徹底を指導しているが、成果は芳しくない。

 一方、東京・台東区内で店舗型風俗店の店長を務める男性は「風俗で働く女性は明らかに増えた」と言い切る。この違いは何か。風俗雑誌のベテランライターが解説する。

「風俗業界の二極化が進んでいるんです。若くて美人で可愛い女性が在籍していると謳う”高級店”の数が増え続けていますが、そういった店で働くことができる女性は当然少ない。特に都市部では高級店を利用したいというニーズが高まっていて、景気上昇の波を感じます」

 高級店の対極である”大衆店”や”激安店”の事情は全く逆なのだと、ライターは続ける。

「高級店バブルの陰で、激安店で働きたいという女性は掃いて捨てるほどいるというのが現状です。特に”熟女”と言われるジャンルが確立して以降は、中年女性が風俗店で働くケースが激増し、利用料金も下がる一方」

関連記事

トピックス

麻薬取締法違反で逮捕された俳優の清水尋也容疑者(26)
「同棲していたのは小柄な彼女」大麻所持容疑の清水尋也容疑者“家賃15万円自宅アパート”緊迫のガサ当日「『ブーッ!』早朝、大きなクラクションが鳴った」《大家が証言》
NEWSポストセブン
当時の水原とのスタバでの交流について語ったボウヤー
「大谷翔平の名前で日本酒を売りたいんだ、どうかな」26億円を詐取した違法胴元・ボウヤーが明かす、当時の水原一平に迫っていた“大谷マネーへの触手”
NEWSポストセブン
麻薬取締法違反で逮捕された俳優の清水尋也容疑者(26)
《同居女性も容疑を認める》清水尋也容疑者(26)Hip-hopに支えられた「私生活」、関係者が語る“仕事と切り離したプライベートの顔”【大麻所持の疑いで逮捕】
NEWSポストセブン
麻薬取締法違反で逮捕された俳優の清水尋也容疑者(26)
【大麻のルールをプレゼンしていた】俳優・清水尋也容疑者が“3か月間の米ロス留学”で発表した“マリファナの法律”「本人はどこの国へ行ってもダメ」《麻薬取締法違反で逮捕》
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(X、時事通信フォト)
大麻成分疑いで“ガサ入れ”があったサントリー・新浪剛史元会長の超高級港区マンション「かつては最上階にカルロス・ゴーンさんも住んでいた」
NEWSポストセブン
賭博の胴元・ボウヤーが暴露本を出版していた
大谷翔平から26億円を掠めた違法胴元・ボウヤーが“暴露本”を出版していた!「日本でも売りたい」“大谷と水原一平の真実”の章に書かれた意外な内容
NEWSポストセブン
清武英利氏がノンフィクション作品『記者は天国に行けない 反骨のジャーナリズム戦記』(文藝春秋刊)を上梓した
《出世や歳に負けるな。逃げずに書き続けよう》ノンフィクション作家・清武英利氏が語った「最後の独裁者を書いた理由」「僕は“鉱夫”でありたい」
NEWSポストセブン
ロコ・ソラーレ(時事通信フォト)
《メンバーの夫が顔面骨折の交通事故も》試練乗り越えてロコ・ソラーレがミラノ五輪日本代表決定戦に挑む、わずかなオフに過ごした「充実の夫婦時間」
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(時事通信フォト)
《麻薬取締法違反の疑いでガサ入れ》サントリー新浪剛史会長「知人女性が送ってきた」「適法との認識で購入したサプリ」問題で辞任 “海外出張後にジム”多忙な中で追求していた筋肉
NEWSポストセブン
サークル活動にも精を出しているという悠仁さま(写真/共同通信社)
悠仁さまの筑波大キャンパスライフ、上級生の間では「顔がかっこいい」と話題に バドミントンサークル内で呼ばれる“あだ名”とは
週刊ポスト
『週刊ポスト』8月4日発売号で撮り下ろしグラビアに挑戦
渡邊渚さんが綴る“からっぽの夏休み”「SNSや世間のゴタゴタも全部がバカらしくなった」
NEWSポストセブン
米カリフォルニア州のバーバンク警察は連続“尻嗅ぎ犯”を逮捕した(TikTokより)
《書店で女性のお尻を嗅ぐ動画が拡散》“連続尻嗅ぎ犯” クラウダー容疑者の卑劣な犯行【日本でも社会問題“触らない痴漢”】
NEWSポストセブン