そのほか、会見では昨年9月、新神戸駅で起きた六代目山口組と神戸側の騒動も取り上げられた。新幹線を降りてきた司忍組長に対し、神戸山口組が「サインくださ~い」と声をあげた事件だ。その様子はテレビを通じて全国に放映された。
会見ではこれを「恥ずかしい騒動」と呼び、神戸山口組のトップが中田広志若頭代行に指示したものだと指摘した。
「我々若手・中堅含め神戸の大義を信じて、頑張ってきた大勢の者が目標を失い、目の前が真っ暗になりまさに絶望した瞬間でした」
あの事件は全国の暴力団の眉をひそめさせ、神戸山口組側のイメージを毀損しただろうが、拡大・強調している印象は否めない。
井上組長を非難しているようにみえるが、実際には山健組の跡目の最右翼と言われる中田若頭代行に向けられているのかもしれない。皮肉にも離脱派が「根も葉もない噂」と断言していた「人事の不満」が浮かび上がって来る。
会見は30分以上続いた。
「これでは山口組が自滅の道を辿ると真っ向から否定して立ち上がったにもかかわらず、神戸山口組の現実はその名古屋方式にも劣るそれ以下の悪政でした」
どうみても正面から喧嘩を売っているとしか思えない。