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ワインのテイスティング、やんわり断っても大丈夫

テイスティングを求められたらどうする?

 レストランでワインをボトルで頼むと、ソムリエが注文されたボトルを持ってきてグラスに少し注ぎ、そのテーブルのホストらしき客に差し出す。味や香りに問題がないことを確かめさせる「ホストテイスティング」だ。

 ワイン初心者のうちにこの「ホストテイスティング」をやる羽目になると、自分のテイスティング能力を試されているようで、プレッシャーを感じる人も多いだろう。ソムリエの態度が恭しいだけに、なおさらだ。

「しかし、これは単なる儀式と思ってください。型通りグラスを回して香りを嗅ぎ、さっと飲み干してから、『はい、これでお願いします』といえばいいだけです」

 とアドバイスするのは、ベストセラーとなっている『図解ワイン一年生』の著者であるソムリエの小久保尊氏。このテイスティングは、コルクにカビが生えてワインが臭くなった「ブショネ」という状態でないことを確認するものだ。

「『ブショネ』っぽいワインがまったくないわけではないのですが、実際問題として、これまで何万本ものワインを開けてきた私でも、はっきりと『ブショネ』だと感じたことはほとんどありません。特に若いワインでカビ臭いものはまずあり得ません」(小久保氏)

 万が一“おかしいな”と思ったら、「これはこういう香りと味ですか」と遠慮なくソムリエに聞けばいい。問題のないことをソムリエ自ら確認し、万が一問題があれば丁重に詫びた上で交換してくれる。

 テイスティングを求められても、信頼しているという意思表示のつもりで、「お任せしますので結構です」とやんわり断わるのもいい。

※週刊ポスト2017年5月26日号

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