「2012年に隆政さんが亡くなってから園長になりました。自ら動物園の売店に立つこともあり、園を盛り上げてきましたが、近年は施設の老朽化や入場者減に伴い、赤字経営が続いています。
厚子さんが私財をなげうって赤字を補填している状態。なんとか存続させようと、県民有志らは『池田動物園をおうえんする会』を結成し、公営化を求めて署名運動や市への陳情を行なっています」
厚子さんは現在も、天皇・皇后両陛下や皇太子一家に、岡山産の果物を送ることがあるという。
厚子さんの妹の島津貴子さん(78・清宮貴子内親王)は、皇族出身者として初の「民間企業への就職」を果たした。
貴子さんは21歳で旧薩摩藩主の一族で銀行員だった島津久永氏と結婚し、大学を中退。その後、インテリアコーディネーターの資格を取得した。31歳の時に高級輸入家具や服飾を扱う「西武ピサ」に就職。その後も百貨店のブティックやホテルの重役となり、キャリアウーマンとして活躍した。
現在は仕事を離れているが、今年2月には静岡県熱海市のMOA美術館のリニューアルオープンに招待されるなど、その経歴を活かした活動を続けている。
三笠宮崇仁親王の長女・近衞甯子(やすこ)さん(73・甯子内親王)は22歳で日本赤十字社の職員・近衞忠煇(ただてる)氏と結婚した。近衞家といえば鎌倉時代に成立した藤原氏嫡流で公家の家格の頂点に立つ「五摂家」の一つ。
夫の忠煇氏は2005年に日赤の社長に就任。甯子さんは社長夫人の傍ら、学習院女子中・高等科の同窓会「常磐会」の会長を務め、学内で開かれるバザーで客引きをすることもあるという。