スポーツ

一部で大注目 大相撲最弱争いの「逆・頂上決戦」の結果

序の口で“逆・頂上決戦”が実現

 ガチンコ横綱・稀勢の里の活躍により、注目度が増した大相撲。5月場所では満員の国技館に詰めかけたファンだけでなく、テレビで結果を知るだけの人たちも力士たちのガチンコ取り組みの行方を気にしていた。ファンが楽しみにしていた稀勢の里vs白鵬の一番は、残念ながら実現しなかった。一方で、一部の関係者の間では「逆・頂上決戦」の実現が話題を呼んだ。

 11日目の6番相撲で組まれた、東序ノ口29枚目の服部桜と東序二段110枚目の澤ノ富士の取組だ。

 服部桜は昨年9月場所で自分から土俵に転ぶ、「敗退行為」を繰り返し、時の人となった力士。序ノ口での連敗記録を更新中だが、キャリアのなかで1度だけ勝ったことがある。その相手が澤ノ富士なのだ。ちなみに澤ノ富士も先場所までで6回しか勝ったことがなく、そのうち5勝が服部桜からあげた白星。つまり“最弱争い”のライバルだ。

「春場所で2人は対戦し、澤ノ富士が勝っている。5月場所は大量の新弟子が序ノ口に入ったので、澤ノ富士は序二段に昇進。服部桜とは番付にして30枚以上の開きができたので、5月場所の対戦はないと思われていた。ところが、それがなぜか実現。編成側にも“逆・頂上決戦”を見たい人がいたのでしょうか……」(古参ファン)

 観客もまばらな午前中の土俵での取組は、澤ノ富士が寄り切りで服部桜を破り、今場所初白星をあげた。負けた服部桜は初日から6連敗となった。NHK中継にも映らず、スポーツ紙でも報じられないライバル対決は、来場所以降も続く。

※週刊ポスト2017年6月9日号

関連記事

トピックス

水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
3大会連続の五輪出場
【闘病を乗り越えてパリ五輪出場決定】池江璃花子、強くなるために決断した“母の支え”との別れ
女性セブン
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
がんの種類やステージなど詳細は明かされていない(時事通信フォト)
キャサリン妃、がん公表までに時間を要した背景に「3人の子供を悲しませたくない」という葛藤 ダイアナ妃早逝の過去も影響か
女性セブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン