●決まり手も「激変」
「八百長全盛時代には、上手投げや下手投げ、すくい投げなどが土俵中央でキレイに決まることが多かったが、上位にガチンコ力士がひしめいた若貴時代には突き落とし、はたき込みといったシビアな決まり手が増えた。今場所も上手出し投げや肩すかしなど、相手を崩す決まり手が増え、最後まで勝負を諦めない力士たちが土俵下に転がり落ちる一番が続いた」(後援会関係者)
10日目までの決まり手を集計すると、「押し出し(67番)」「「寄り切り(50番)」が断然多いのはともかく、「はたき込み(15番)」「突き落とし(12番)」など、やはりガチンコ時代に増えた決まり手が続く。「上手投げ」「すくい投げ」は5番ずつ、「下手投げ」は2番。かつて花形だった決まり手は影が薄くなっていた。
※週刊ポスト2017年6月9日号