芸能

『小さな巨人』 「倍返し」級の流行語を生み出せるか? 

『半沢直樹』とたびたび比較される『小さな巨人』(公式HPより)

 7話までの平均視聴率は13%を超え、今クールのドラマでもっとも注目を集める作品のひとつ『小さな巨人』(TBS系)。同じ日曜劇場で放送されていた『半沢直樹』ともたびたび比較されているが、『小さな巨人』の好調の理由はどこにあるのか? コラムニストのペリー荻野さんが解説する。

 * * *
 そんなわけで、後半戦ともいえる「豊洲署編」が始まった『小さな巨人』。早明学園の屋上で現役警部の江口(ユースケ・サンタマリア)が殺害される。江口は、政治家ともつながる学園の不正経理を内偵捜査していた。6000万円も横領していたとされる学園経理課長の横沢(井上芳雄)が容疑者とされるが、所轄の豊洲署の警部香坂(長谷川博己)は学園の専務で元捜査一課長富永(梅沢富美男)を疑う…。

 とにかく出てくる人物全員が口をへの字にした怖い顔というこのドラマ。観れば「日曜劇場」のヒット作『半沢直樹』『下町ロケット』などを意識しているのが、よくわかる。中でも際立つのが、3つのポイントだ。

 第一のポイントは、異業種陣VS俳優陣の対決構造。前半の「芝署編」では、誘拐の被害者で裏の顔を持つ大手企業のトップに桂文枝。その企業の顧問弁護士に堀尾正明、捜査情報を漏らすばかりか、証拠隠滅まで謀る“裏切り者”署長に春風亭昇太、「豊洲編」では、不正の親玉(?)にも見える学園理事長に和田アキ子。香坂たちの「敵」に、落語家、キャスター、歌手と異業種キャストが勢ぞろい。

関連記事

トピックス

詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
《学歴詐称疑惑の田久保眞紀・伊東市長》東洋大卒記者が卒業証明書を取ってみると…「ものの30分で受け取れた」「代理人でも申請可能」
NEWSポストセブン
オンカジ問題に揺れるフジ(時事通信)。右は鈴木善貴容疑者のSNSより
《フジテレビに蔓延するオンカジ問題》「死ぬ、というかもう死んでる」1億円以上をベットした敏腕プロデューサー逮捕で関係する局員らが戦々恐々 「SNS全削除」の社員も
NEWSポストセブン
キャンパスライフを楽しむ悠仁さま(時事通信フォト)
《新歓では「ほうれん草ゲーム」にノリノリ》悠仁さま“サークル掛け持ち”のキャンパスライフ サークル側は「悠仁さま抜きのLINEグループ」などで配慮
週刊ポスト
70歳の誕生日を迎えた明石家さんま
《一時は「声が出てない」「聞き取れない」》明石家さんま、70歳の誕生日に3時間特番が放送 “限界説”はどこへ?今なお求められる背景
NEWSポストセブン
一家の大黒柱として弟2人を支えてきた横山裕
「3人そろって隠れ家寿司屋に…」SUPER EIGHT・横山裕、取材班が目撃した“兄弟愛” と“一家の大黒柱”エピソード「弟の大学費用も全部出した」
NEWSポストセブン
イスラエルとイランの紛争には最新兵器も(写真=AP/AFLO)
イスラエルとの紛争で注目されるイランのドローン技術 これまでの軍事の常識が通用しない“ゲームチェンジャー”と言われる航空機タイプの無人機も
週刊ポスト
ノーヘルで自転車を立ち漕ぎする悠仁さま
《立ち漕ぎで疾走》キャンパスで悠仁さまが“ノーヘル自転車運転” 目撃者は「すぐ後ろからSPたちが自転車で追いかける姿が新鮮でした」
週刊ポスト
無期限の活動休止を発表した国分太一
「こんなロケ弁なんて食べられない」『男子ごはん』出演の国分太一、現場スタッフに伝えた“プロ意識”…若手はヒソヒソ声で「今日の太一さんの機嫌はどう?」
NEWSポストセブン
9月に成年式を控える悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
《模擬店では「ベビー核テラ」を販売》「悠仁さまを話題作りの道具にしてはいけない!」筑波大の学園祭で巻き起こった“議論”と“ご学友たちの思いやり”
NEWSポストセブン
1993年、第19代クラリオンガールを務めた立河宜子さん
《芸能界を離れて24年ぶりのインタビュー》人気番組『ワンダフル』MCの元タレント立河宜子が明かした現在の仕事、離婚を経て「1日を楽しんで生きていこう」4度の手術を乗り越えた“人生の分岐点”
NEWSポストセブン
元KAT-TUNの亀梨和也との関係でも注目される田中みな実
《亀梨和也との交際の行方は…》田中みな実(38)が美脚パンツスタイルで“高級スーパー爆買い”の昼下がり 「紙袋3袋の食材」は誰と?
NEWSポストセブン
カトパンこと加藤綾子アナ
《慶應卒イケメン2代目の会社で“陳列を強制”か》加藤綾子アナ『ロピア』社長夫人として2年半ぶりテレビ復帰明けで“思わぬ逆風”
NEWSポストセブン