芸能

小池百合子氏を彷彿とさせる曲、哲学者が作詞し謎の歌手が歌う

小池百合子氏を彷彿とさせる『豊洲の女』(YouTubeより)

 小池百合子・東京都知事が築地市場の豊洲への移転させる基本方針を発表した。そして、5年後に築地を「食のテーマパーク化」し、豊洲を物流拠点化することを明かした。いわば「築地・豊洲両立案」ともいえるもの。都議選を前に、「決断できる知事」のアピールをした形となったが、築地派・豊洲派の両側から異論が出るほか、実現性についても不安視する意見もある。

 そんな中、『豊洲の女』という小池氏を彷彿とさせるCDが発売されるとともに、プロモーションビデオも公開された。1番の歌詞は、新宿、銀座を経て豊洲に辿り着いた女が「渡り鳥」のようなものであると歌い、2番は、カイロ、アルジェを経て豊洲に辿り着いた女を描く。

 CDジャケットでは、都庁をバックにしたショートカットの女性の後ろ姿が立っている。PVでは、銀座のバーで酒を飲むこれまた後ろ姿のこの女性。全体的にアンニュイな雰囲気満載のPVに仕上がった。CDには『逆賊ブルース』も収録されており、こちらは某政治家をモチーフにした作品のようだ。

 同曲を歌うのは謎の歌手・三沢カヅチカ。そして、作曲が多城康二氏。そして、作詞担当が哲学者で最近『博愛のすすめ』(講談社)を上梓した適菜収氏。適菜氏にとっては初の作詞だが、文筆家が作詞家デビューするに至った経緯を、適菜氏本人がこう語る。

「京都大学の藤井聡さん(京都大学大学院工学研究科教授)と飲んでいるときに、新しい言論の形があってもいいという話になった。それで、藤井さんの音楽仲間である三沢さんと多城さんを紹介していただき、今回のプロジェクトが始まったんです。『豊洲の女』はもちろん、小池百合子さんの迷走っぷりを題材にしていますが、過去の記憶にしがみつく、ぐだぐだな女の悲哀を歌った曲ともいえます。都民ファーストの会のように、大衆社会の気分に乗って素人を集める手法も、どこか時代遅れな感じがあります。要するに痛々しいんですね」

関連キーワード

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン