国会の番人、国対委員長も負けてない。5月30日、自民党の竹下亘・国会対策委員長は前川喜平・前文科次官の証人喚問を「不要」と拒否したことについて、「なぜ必要ないと考えるのか?」と野党に問われた際にこう答えた。
「必要ないということが、その理由だ」
文科省が「総理のご意向」文書の再調査に応じない理由を義家弘介・文科副大臣はこう説明した。
「私が確認していない文書は行政文書でない」
どちらも中身が支離滅裂過ぎて、哲学的なことを言っているように聞こえてしまうから面白い……いや、面白がってはいけない。理由を説明できない為政者など恐ろしくて仕方ない。
※週刊ポスト2017年7月7日号