国内

公明新聞の都議選記事で候補者たちが「般若の形相」の衝撃

「般若の形相」が続々(公明新聞紙面より)

 6月、公明党の機関紙「公明新聞」の都議選候補者への応援が、どんどんボルテージを上げていた。紙面に並ぶ候補者たちの写真はみな、眉はつり上がり、眉間には皺が刻まれ、歯をむき出しに大きく開いた口。有権者に顔を売るためのポスターや街頭演説では「候補者は笑顔」が当たり前だけに、揃って“般若”のような形相はちょっと恐い……。

 都議選告示まで12日となった6月11日の日曜版では、〈混戦突破へ 大攻勢を〉の見出しで、1面に8人の候補者全員が歯をむき出しに演説する写真を掲載。その後も、〈総立ちで猛拡大を〉〈残り1 共産と競り合う 激戦突破へ猛拡大を〉〈共産先行、重大局面に 切り崩し受け圏外 他を圧倒する大攻勢を〉といった見出しが並び、19日には〈7最激戦区で公明危うし 情勢急変、当落線上で大接戦〉として、11日よりさらに険しい鬼の形相と化した候補者たちの写真を並べている。

 その熱量が、都政関係者の間で密かに話題になっていたのだ。

「公明新聞の紙面上で“これでは負けてしまう。もっと応援しよう”と危機感をあおるやり方は選挙報道の度に見られますが、さすがに今回はいかめしい写真に戦意高揚の見出しが並び、“戦時中の新聞のようだ”と驚かれています。これは公明党がそれほど今回の都議選に懸けていたことの表われです」(全国紙の公明党担当記者)

 公明党は「平和の党」のはずなのだが……。

※週刊ポスト2017年7月14日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

「全国障害者スポーツ大会」を観戦された秋篠宮家・次女の佳子さま(2025年10月26日、撮影/JMPA)
《注文が殺到》佳子さま、賛否を呼んだ“クッキリドレス”に合わせたイヤリングに…鮮やかな5万5000円ワンピで魅せたスタイリッシュなコーデ
NEWSポストセブン
クマによる被害が相次いでいる(左・イメージマート)
《男女4人死傷の“秋田殺人グマ”》被害者には「顔に大きく爪で抉られた痕跡」、「クラクションを鳴らしたら軽トラに突進」目撃者男性を襲った恐怖の一幕
NEWSポストセブン
遠藤
人気力士・遠藤の引退で「北陣」を襲名していた元・天鎧鵬が退職 認められないはずの年寄名跡“借株”が残存し、大物引退のたびに玉突きで名跡がコロコロ変わる珍現象が多発
NEWSポストセブン
本拠地で大活躍を見せた大谷翔平と、妻の真美子さん
《スイートルームを指差して…》大谷翔平がホームラン後に見せた“真美子さんポーズ”「妻が見に来てるんだ」周囲に明かす“等身大でいられる関係”
NEWSポストセブン
相撲協会と白鵬氏の緊張関係は新たなステージに突入
「伝統を前面に打ち出す相撲協会」と「ガチンコ競技化の白鵬」大相撲ロンドン公演で浮き彫りになった両者の隔たり “格闘技”なのか“儀式”なのか…問われる相撲のあり方
週刊ポスト
部下と“ラブホ密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(左・時事通信フォト)
《「策士」との評価も》“ラブホ通いすぎ”小川晶・前橋市長がXのコメント欄を開放 続投するプラス材料に?本当の狙いとは
NEWSポストセブン
女性初の首相として新任会見に臨んだ高市氏(2025年10月写真撮影:小川裕夫)
《維新の消滅確率は90%?》高市早苗内閣発足、保守の受け皿として支持集めた政党は生き残れるのか? 存在意義が問われる維新の会や参政党
NEWSポストセブン
滋賀県を訪問された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月25日、撮影/JMPA)
《すぐに売り切れ》佳子さま、6万9300円のミントグリーンのワンピースに信楽焼イヤリングを合わせてさわやかなコーデ スカーフを背中で結ばれ、ガーリーに
NEWSポストセブン
注目される次のキャリア(写真/共同通信社)
田久保真紀・伊東市長、次なるキャリアはまさかの「国政進出」か…メガソーラー反対の“広告塔”になる可能性
週刊ポスト
送検のため奈良西署を出る山上徹也容疑者(写真/時事通信フォト)
《安倍晋三元首相銃撃事件・初公判》「犯人の知的レベルの高さ」を鈴木エイト氏が証言、ポイントは「親族への尋問」…山上徹也被告の弁護側は「統一教会のせいで一家崩壊」主張の見通し
NEWSポストセブン
女優・八千草薫さんの自宅が取り壊されていることがわかった
《女優・八千草薫の取り壊された3億円豪邸の今》「亡き夫との庭を遺してほしい」医者から余命宣告に死の直前まで奔走した土地の現状
NEWSポストセブン
左から六代目山口組・司忍組長、六代目山口組・高山清司相談役/時事通信フォト、共同通信社)
「六代目山口組で敵う人はいない」司忍組長以上とも言われる高山清司相談役の“権力” 私生活は「100坪豪邸で動画配信サービス視聴」も
NEWSポストセブン