習近平指導部は2030年までに米国とロシアに並ぶ「宇宙強国」入りを目標に掲げており、今年後半に5年に1度の共産党大会を控え、国威発揚や指導部の求心力向上のために、宇宙開発にまい進する指導部の姿勢をアピールしたいとの思惑がある。
今後の最大の目標は有人による月面探査で、中国で宇宙開発を推し進める中国国家航天局は早ければ2031年までに、遅くとも2036年までに、有人月面探査を実現させると表明している。実現すれば、米国によるアポロ計画以来だけに、中国は一躍、世界ナンバー1の宇宙大国に踊り出ることになる。