「落選運動には『ボート・スワッピング』という手法があり、海外では実際に使われた例もあります。例えば石原伸晃氏の東京8区の有権者は、当然、山口4区の安倍首相の選挙区では投票できない。
そこで、下関の有権者で石原氏に入れてほしい人、あるいは落としたい人を探して、自分がその人の求める投票をする代わりに、相手には安倍首相以外の候補に投票してもらう。この組み合わせをネットでどんどん募集してペアリングしていくわけです」
そこまで落選運動が盛り上がってくれば、最終手段も想定できる。原発反対派や沖縄の米軍基地移転反対派、あるいはアベノミクス反対派など、安倍政治を止めたいグループが事前に山口4区など大物議員の選挙区に大量転居し、直接、反安倍候補に投票する動きすら出てくるかもしれない。
※週刊ポスト2017年7月21・28日号