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出会いカフェの貧困女子 「お母さんに言えないよ…」と号泣

出会い系カフェの常連、アイ(23才)の事情

 加計学園問題を告発した文部科学省前事務次官、前川喜平氏(62才)は、貧困女性の実地調査として出会いカフェに出入りしていたという。出会いカフェにはどんな女性がいるのだろうか──。

 池袋の東口。大型家電量販店の並びの通りに、出会いカフェ『K』がある。入り口で登録料と入店料計4000円を支払うと、階下のフロアに案内される。

 眼前に広がるのは、縦2m、横15mのマジックミラー。中に女性がびっしりと座っている。携帯をいじる者、雑誌を読む者、過ごし方は各々だが、女性からこちらは見えない。水族館の水槽をのぞき込むように、マジックミラーの前を男性客が回遊する。カーテンで仕切られたソファひとつの狭い部屋で、指名した女性と対面した。

「どもっ。指名してくれてありがとね。アタシお酒飲めないから、カラオケだったらいいよ。1時間5000円だけど、へーき?」

 アイと名乗る23才。加藤ローサに似た風貌は、「クォーターなの。おばあちゃんがスコティッシュで」。カラオケに行って話を聞いた。店に払う連れ出し料、2000円也。一緒にレッドブルを飲んで、一息つく。

「死後の世界って信じる?」

 唐突に聞いてくるアイは、「アタシは絶対、地獄に落ちる」と力なく笑う。なぜ『K』に出入りするようになったのか。

「もう3年近く通ってる。アタシもともと、18の時から横浜でキャバ嬢やってたんだけど、派閥とかいじめとかすごくってさ。イヤんなって辞めた。学歴ないし、他にできることないんだよね」

 出身は横須賀市。高校2年生の時、製薬会社に勤める父親が鬱病になり、自殺した。生命保険は私立大学に通う兄の学費に充てられ、母はスーパーのパートに働きに出た。

「もともと両親は家庭内離婚してるようなもんだったけど、死んだ時はつらかった。お金が本当になくなってさ。電気止まるし。お母さん頭おかしくなって、家の中で暴れるようになっちゃった。アタシ学校辞めて、アパレルのバイト転々としてたんだけど、家に帰ればお母さんが食器投げるから。怖くて家出て、横浜で家賃4万のアパート借りて、ひとり暮らし始めたんだけど、まぁそんなこんなでキャバを辞めて」

 流れ着いた池袋で、『K』の存在を知った。

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