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2017.08.22 16:00  SAPIO

宮崎勤から元少年Aまで「諍いの時代」を象徴する7冊

◆オウムと援助交際女子高生
『終わりなき日常を生きろ』
宮台真司著/平成7年(1995年)刊/ちくま文庫/本体640円+税

 平成7年7月、オウム真理教事件後に緊急出版された。輝きを失った社会の中では、「良きこと」を求めてさまよう良心が、サリンを撒いてまで変革を実現させようとする反社会的な選択に行き着く。むしろ援助交際女子高生たちのように「終わらない日常」をまったりと生き延びるしたたかな能力が必要と説いた。

◆「iモード」生みの親の奮戦記
『iモード事件』
松永真理著/平成12年(2000年)刊/角川文庫/本体457円+税

 転職情報誌『とらばーゆ』編集長がドコモに“とらばーゆ”。官僚主義的な社風の中で「7人の侍」を従えて奮闘。世界初の携帯インターネット接続サービス「iモード」を平成11年1月に立ち上げ、一躍時代の寵児となる。本書はその奮戦記だ。ガラパゴス携帯と揶揄されるのは彼女が颯爽と退職したはるか後だった。

◆実力主義の欺瞞を明らかに
『不平等社会日本』/佐藤俊樹著/平成12年(2000年)刊/中公新書/本体660円+税

 統計調査と分析を駆使してエリートの子しかエリートになれない階級閉鎖性を指摘。「一億総中流」と呼ばれ、結果の平等を重んじるとみなされていた常識的日本観を根本より覆した。努力すれば報われると信じる実力主義の欺瞞を20世紀最後の平成12年に示し、21世紀の格差社会論の嚆矢となった。

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