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2017.08.22 16:00  SAPIO

宮崎勤から元少年Aまで「諍いの時代」を象徴する7冊

◆尖閣海域での国境警備の実情
『何かのために sengoku38の告白』
一色正春著/平成23年(2011年)刊/朝日新聞出版/本体1000円+税

 平成22年11月5日朝、テレビ画面は尖閣諸島沖で中国漁船に体当たりされる海上保安庁巡視艇の映像に席巻された。本書は、放送の元となった動画を仮名でYouTubeにアップした海上保安官(後に退官)の手記。国境警備の実情を国民に知らせたいという義憤に駆られた行動だったことが切々と綴られる。

◆原発作業員として働いた体験コミック
『いちえふ 福島第一原子力発電所労働記』
竜田一人著/平成26~27年(2014~15年)刊/モーニングKC全3巻/各巻本体580円+税

 事故翌年の平成24年から2年間、下請け作業員として断続的に福島第一原発の廃炉事業に携わった著者による報告。自ら観た“いちえふ”内部の光景を劇画タッチで描き、凡百の事故後ルポを凌ぐ臨場感、存在感を示した。マスコミや反原発運動家の伝える原発や周辺地域イメージの偏向をしばしば指摘する。

◆論議を呼んだ元少年Aの手記
『絶歌』/元少年A著/平成27年(2015年)刊/太田出版/本体1500円+税

 平成9年、神戸市の中学校正門に切断した小学生の首を置いた当時14歳の加害者少年が18年後に刊行した手記。犯罪に至るまでの内面心理が濃密な文体で描かれ、外から見えない更生教育や保護観察処分の実際、社会復帰後の生活が明らかになった。遺族心情を無視したとして刊行時に強い社会的反発を招いた。

※SAPIO2017年9月号

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