ライフ

【法律相談】父との面会を拒否した病院に問題はない?

実の子に面会拒否、弁護士はどう見る?

 入院した人を見舞う際、必ず確認しなくてはいけないのが面会できるかどうかである。入院中の父に会いたいという子供の面会を病院が拒否することに問題はないのか? 弁護士の竹下正己氏が回答する。

【相談】
 子供のころに別れた父が危篤だと親戚から知らされ、病院に出向き、病室の番号を教えてもらおうとしたところ、受付で許可された面会者にしか教えられないと拒否されました。「実の子供です」と説明しても納得してもらえず、しまいには警備員に追い出されました。このような病院の対応は法に触れませんか。

【回答】
 病院が「許可された面会者しか教えられない」という姿勢をとったこと自体は、あながち非難できないと思います。病室を教えないということは、面会を認めないことですが、病院では入院の申し込み時点で、面会希望者への対応に関し、制限の有無を質問することがあります。

 あなたの場合も、入院中のお父さんや入院の世話をしている近親者が特定の人以外の面会を拒否するよう、病院に指示している可能性があります。その場合は、面会者の制限が入院契約の付随的な条件になっているのですから、病院があなたに病室を教えなかったのは当然です。

 そうした合意がなくても、病院が施設の管理者として一定の入場を規制することは可能です。通常、面会者は病室も知っていることが多いでしょう。わからなくても、患者や近親者に電話をかけて容易に確認できます。なのに病室をわからない人物に立ち入らせることは、病院の静謐や患者のプライバシーの侵害になる可能性があると、病院側が懸念することも不合理ではありません。

関連キーワード

トピックス

被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
悠仁さま(2025年11月日、写真/JMPA)
《初めての離島でのご公務》悠仁さま、デフリンピック観戦で紀子さまと伊豆大島へ 「大丈夫!勝つ!」とオリエンテーリングの選手を手話で応援 
女性セブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(読者提供)
《足立暴走男の母親が涙の謝罪》「医師から運転を止められていた」母が語った“事件の背景\"とは
NEWSポストセブン
大谷翔平が次のWBC出場へ 真美子さんの帰国は実現するのか(左・時事通信フォト)
《大谷翔平選手交えたLINEグループでやりとりも》真美子さん、産後対面できていないラガーマン兄は九州に…日本帰国のタイミングは
NEWSポストセブン
高市早苗首相(時事通信フォト)
《日中外交で露呈》安倍元首相にあって高市首相になかったもの…親中派不在で盛り上がる自民党内「支持率はもっと上がる」
NEWSポストセブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(現場写真/読者提供)
【“分厚い黒ジャケット男” の映像入手】「AED持ってきて!」2人死亡・足立暴走男が犯行直前に見せた“奇妙な”行動
NEWSポストセブン
高市早苗首相の「台湾有事」発言以降、日中関係の悪化が止まらない(時事通信フォト)
「現地の中国人たちは冷めて見ている人がほとんど」日中関係に緊張高まるも…日本人駐在員が明かしたリアルな反応
NEWSポストセブン
10月22日、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された(時事通信フォト/共同通信)
《赤坂ライブハウス刺傷》「2~3日帰らないときもあったみたいだけど…」家族思いの妻子もち自衛官がなぜ”待ち伏せ犯行”…、親族が語る容疑者の人物像とは
NEWSポストセブン
ミセス・若井(左、Xより)との“通い愛”を報じられたNiziUのNINA(右、Instagramより)
《ミセス若井と“通い愛”》「嫌なことや、聞きたくないことも入ってきた」NiziU・NINAが涙ながらに吐露した“苦悩”、前向きに披露した「きっかけになったギター演奏」
NEWSポストセブン
「ラオ・シルク・レジデンス」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
「華やかさと品の良さが絶妙」愛子さま、淡いラベンダーのワンピにピンクのボレロでフェミニンなコーデ
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン