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Eテレで金太郎を演じた渡辺直美に「さらに進化した」評 

 そこで思い出すのが、auの濱田金太郎。CMの中で「おれってイケてないなって」と、鬼退治をした桃太郎や竜宮城へ行った浦島太郎に比べて、「クマと相撲をとった」ことしか実績がないことを嘆いていたが、本当はその先にずいぶんと波瀾万丈があったことが、直美金太郎によって明かされるのだ。

 実は金太郎は、戦で敗けた侍の息子で、母は危険を察知して山に逃げ込んでいたのだ。その後、金太郎は崖で巨木を素手で(!)倒して橋にした腕力を見込まれ、実在の武将源頼光にスカウトされて、京の都に上り、鬼退治で大活躍。「坂田金時」というりっぱな侍になったのである。ぜんぜんイケてるよ、金太郎!

 物語の面白さもさることながら、「渡辺直美に金太郎をやってもらおう」と発想したEテレのセンス、それに文字通り全身で応えた直美にも拍手を贈りたい。

 思えば、渡辺直美は同じEテレの『NHK高校講座ベーシック英語』では、劇団のリーダーに扮して、毎回、高校生の英語力アップに貢献。総合テレビの土曜スタジオパークでは司会も務めている。そしてTBS『カンナさーん』で主演。ゲス夫(要潤)と四歳児、いろいろ企む姑(斉藤由貴)に囲まれて奮闘する主人公を演じる。CMでも、西島秀俊の妻になったり、松本人志に「サンキュー」といわれるパフォーマンスを見せたり、ボートレースでは独唱も披露。芸の幅を広げている。

 ちなみに金太郎も、山のサルから木登りを、シカから山道のダッシュを、コイから泳ぎを教わったという。濱田岳金太郎も乙姫(菜々緒)がムチを振るいながらスパルタ教育する学校へ行って勉強していたし、直美金太郎もニューヨークで勉強していた時期があった。なんでも吸収する金太郎。結構いろいろなエピソードがあるキャラクターなのだ。
 
 ビヨンセのモノマネで大注目され、インスタの女王と称されてから、渡辺直美はさらに進化を遂げた。金太郎は、その底力を証明したのだった。

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