◆大学病院が誘導
今年7月、肝臓がんが肺に転移した男性は、都内T大病院のがん相談支援センターで、看護師から免疫クリニックのパンフレットを渡された。
「外科手術、放射線治療の後、抗がん剤もやったけど効かなくてね。それで看護師から、話だけでも聞いてみたらと勧められました」
パンフレットには“2001年にT大病院関連施設として開院”と記されている。大学病院のがん相談支援センターが、有効性が確立していない治療に誘導する──実は、こうしたケースが増えている。
●取材・文/岩澤倫彦(ジャーナリスト)
※週刊ポスト2017年9月8日号