芸能

ブルゾンちえみの「ゲイン・ロス効果」を心理学的に分析

ブルゾンちえみの魅力はギャップ感

 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になった著名人をピックアップ。記者会見などでの表情や仕草から、その人物の深層心理を推察する「今週の顔」。今回は、『24時間テレビ』での激走ぶりが賞賛を浴びるブルゾンちえみに注目。

 * * *
 当日まで走者が発表されなかった今年の日本テレビ系『24時間テレビ40 告白~勇気を出して伝えよう~』のチャリティーマラソン。ランナーに指名されたのは、キャリアウーマンネタでブレイクしたお笑いタレントのブルゾンちえみ。

 無事に90キロを完走したブルゾンさんだが、指名を告げられた時は、白い歯を見せ大声を上げて喜びながらも戸惑いはあったようだ。マイクを向けられると「選ばれて…光栄です」と言葉と言葉の間に微妙な間が開く。選ばれてよかったという思いは強かったのだろうが、いざ、走るとなると90キロはさすがに長い。

 だが、実際の走りを見ると、ネタでの緩いダンスと違い足取りは軽い。けっこう走れるんだと思ったら、中学・高校時代は陸上部で長距離走は得意だったというから意外だ。キャップを浅目にかぶって顔を上げたまま、身体が揺れず安定した走りを見せる。だが、疲労がたまってくると歩きだすことも度々。

 歩き始めるとうつむき加減が多くなり、キャップもこころもち目深になる。それでも手を握り締め、大きく両手を振って、必死に足を前に出す。最後の上り坂では、帽子をかぶり直してゴールの方へ顔を上げた。「あともう少し」「最後に気を引き締めて」、そんな気持ちの表れだろうか。真面目さと真剣さが伝わり、イメージとは違う彼女の一面が印象に残る。

 ゴールでは感きわまって涙ぐんだが、それでも独特のアイメイクがにじむことはなかった。走っている最中から、化粧直しなしなのに、メイクが崩れていないことに話題が集中していた彼女。

 眉は太めの平行眉。パッと見では、眉頭が太いので下がっているようにも見える。平行眉は明るさや幼さ、下がり眉は頼りなさや自信のなさ、不安を印象づけるといわれる。しかし、彼女の眉は太いだけでなく、眉頭が目頭よりも内側に書かれているため、強気で我が強い印象も与える。強気だけど、芯はもろい。我は強いけど本当は自信がない。そんな矛盾が見え隠れする眉が彼女の魅力。

 目をくっきりと黒いラインで囲んだアイメイクは、画面を通すと、彼女の目を大きく見せるというより、細長く、半ば閉じているように見せている。細めた目は相手を見下し、傲慢さを感じさせやすい。だが半ば閉じているように見せることで、ちょっとミステリアスな雰囲気をそこにプラスしている。

関連キーワード

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン