芸能

24時間テレビ 愛と感動、芸人の身内ネタ、走る理由は不必要

オバ記者が24時間テレビに異議あり(番組HPより)

 女性セブンの名物還暦記者“オバ記者”こと野原広子が、世の中の様々なトピックに一言物申す! 今回は先日40年回目の放送が終わった『24時間テレビ』がターゲットです。

 * * *
『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)の放送から1週間以上たった今も、なんだかすっきりしない気持ちが残っている。

「感動ポルノ」なんてあちこちでいわれてるけど、確かに、押しつけがましいんだよね。“お約束”になっている愛と感動、お笑い芸人の身内ネタ、ランナーの走る理由、この3つを引いたら、どんなにいいか。

 40年も続いている番組の演出にケチをつけるのは大人げないと思うよ。けど、今年は目に余ったね。ランナーを当日の番組が始まって1時間たってから発表したのは、トレーナーの坂本雄次さんの一言によるという。

「ちゃんと伴走できるのは最後かもしれないから今までにないことがしたいね」だって? これに納得する視聴者がいると、テレビ局が思っていることに驚くわ。

 ランナー候補者の多彩さも毎度のこと。新婚の渡部建(44才)から水卜麻美アナ(30才)、櫻井翔(35才)、亀梨和也(31才)、不倫騒動の宮迫博之(47才)まで。

 みんな、聞かれれば「選ばれたら光栄です」と走るそぶりを見せるけど、「1日のトレーニング量は?」というツッコミはなし。

 で、結局、ブルゾンちえみ(27才)で落ち着いた。それはそれでいい。彼女の無駄のない走りっぷりと泣き言を言わないがんばりは見事の一言だもの。けど、「感動のゴール」でこっちも感動するか、話は別。

 年々、大仰になった日本武道館の仕掛けと、泣きのナレーションに「ああ、またやってる」と私は問答無用。本能的にチャンネルを変えちゃったもんね。

 さらに言えば、お笑い芸人の身内ネタばかり垂れ流すのも、どうにかしてほしい。押しつけの感動はいやだけど、笑えないバカ騒ぎはもっといや!

 それでも気になってまたチャンネルを合わせるのは、スペシャル中のスペシャル番組だからこそ実現したドキュメンタリーを見たい、という期待があるから。

 女芸人たちが聴覚障害をもった子供たちと木琴を奏でる「女芸人と耳の不自由な子ども達がコンビネーションマリンバに挑戦!」や、羽生結弦選手が自身と同じ小児ぜんそくの少年のスケートレッスンで、「あと2回跳んだら4回転」と励ますシーンは、やっぱり見ごたえあったもの。

 そんなわけで来年は、24時間もだらだら続けることなく、メリハリのきいた意味のある特番にしてほしいけど、無理かなぁ。

※女性セブン2017年9月21日号

関連記事

トピックス

劉勁松・中国外務省アジア局長(時事通信フォト)
「普段はそういったことはしない人」中国外交官の“両手ポケットイン”動画が拡散、日本側に「頭下げ」疑惑…中国側の“パフォーマンス”との見方も
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
佳子さまの「多幸感メイク」驚きの声(2025年11月9日、写真/JMPA)
《最旬の「多幸感メイク」に驚きの声》佳子さま、“ふわふわ清楚ワンピース”の装いでメイクの印象を一変させていた 美容関係者は「この“すっぴん風”はまさに今季のトレンド」と称賛
NEWSポストセブン
ラオスに滞在中の天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《ラオスの民族衣装も》愛子さま、動きやすいパンツスタイルでご視察 現地に寄り添うお気持ちあふれるコーデ
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が真剣交際していることがわかった
水上恒司(26)『中学聖日記』から7年…マギー似美女と“庶民派スーパーデート” 取材に「はい、お付き合いしてます」とコメント
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン