ライフ

市販薬の罠 点鼻薬で鼻づまり、目薬で結膜炎悪化など

使い方を間違えるとかえって症状を悪化させることも

 少し具合が悪いけれど、病院に行くほど時間に余裕がない。そんなとき、薬局で買える「市販薬」は便利な存在だ。お世話になっている人も多いだろう。だが、使い方を間違えるとかえって症状を悪化させる結果を招くことがある。そもそも処方薬が“病気を治療する目的”であるのに対し、市販薬は“症状を一時的に緩和させる”ものという違いがある。

 風邪やアレルギーなどで鼻がつまり息苦しくなったとき、助けになる点鼻薬にも落とし穴がある。

「『血管収縮薬』というタイプの点鼻薬は鼻の粘膜の腫れを抑えることで鼻づまりを解消しますが、使用を重ねると、今度は鼻の粘膜が肥厚して鼻づまりがひどくなる『点鼻薬鼻炎』を引き起こすことがあります」(薬剤師の堀美智子氏)

 これらのタイプの点鼻薬の添付文書には「長期連用しないでください」などの記述がされている。

 筋肉痛を和らげる目的で湿布を使っても、用量を守らないとかえって筋肉の調子が悪くなる。『その「1錠」が脳をダメにする』の著者で薬剤師の宇多川久美子氏がこう説明する。

「インドメタシンなど『非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)』が含まれている湿布は、筋肉の“痛み”だけを取り除く薬で、疲労までは取り除けない。この状態で激しい運動をすると、筋肉が傷んでしまいます。

 はがき大の湿布を1日10枚以上貼ると痛みが“取れすぎて”しまい、筋肉が傷みやすいといわれています。また、湿布にも、飲み薬と同様に『1日2回を限度に使用してください』など用法・用量が明記されているので、それ以上張り替えるのは控えたほうがいい」(宇多川氏)

関連キーワード

関連記事

トピックス

日高氏が「未成年女性アイドルを深夜に自宅呼び出し」していたことがわかった
《独占スクープ》敏腕プロデューサー・SKY-HIが「未成年女性アイドル(17)を深夜に自宅呼び出し」、本人は「軽率で誤解を招く行動」と回答【NHK紅白歌合戦に出場予定の所属グループも】
週刊ポスト
今年2月に直腸がんが見つかり10ヶ月に及ぶ闘病生活を語ったラモス瑠偉氏
《直腸がんステージ3を初告白》ラモス瑠偉が明かす体重20キロ減の壮絶闘病10カ月 “7時間30分”命懸けの大手術…昨年末に起きていた体の異変
NEWSポストセブン
世間を驚かせたメイプル超合金のカズレーザー(41才)と二階堂ふみ(31才)の電撃“推し婚”
【2025年・有名人の結婚&離婚を総決算】何かと平和な「人気男性タレントと一般女性の結婚」、離婚決断が女性からの支持につながった加藤ローサ
女性セブン
米倉涼子
《米倉涼子の自宅マンション前に異変》大手メディアが集結で一体何が…薬物疑惑報道後に更新が止まったファンクラブは継続中
火事が発生したのは今月15日(右:同社HPより)
《いつかこの子がドレスを着るまで生きたい》サウナ閉じ込め、夫婦は覆いかぶさるように…専門家が指摘する月額39万円サウナの“論外な構造”と推奨する自衛手段【赤坂サウナ2人死亡】
NEWSポストセブン
自らを「頂きおじさん」と名乗っていた小野洋平容疑者(右:時事通信フォト。今回の事件とは無関係)
《“一夫多妻男”が10代女性を『イヌ』と呼び監禁》「バールでドアをこじ開けたような跡が…」”頂きおじさん”小野洋平容疑者の「恐怖の部屋」、約100人を盗撮し5000万円売り上げ
NEWSポストセブン
ヴァージニア・ジュフリー氏と、アンドルー王子(時事通信フォト)
《“泡風呂で笑顔”の写真に「不気味」…》10代の女性らが搾取されたエプスタイン事件の「写真公開」、米メディアはどう報じたか 「犯罪の証拠ではない」と冷静な視点も
NEWSポストセブン
来季前半戦のフル参戦を確実にした川崎春花(Getty Images)
《明暗クッキリの女子ゴルフ》川崎春花ファイナルQT突破で“脱・トリプルボギー不倫”、小林夢果は成績残せず“不倫相手の妻”の主戦場へ
週刊ポスト
超有名“ホス狂い詐欺師風俗嬢”だった高橋麻美香容疑者
《超有名“ホス狂い詐欺師風俗嬢”の素顔》「白血病が再発して余命1か月」と60代男性から総額約4000万円を詐取か……高橋麻美香容疑者の悪質な“口説き文句”「客の子どもを中絶したい」
NEWSポストセブン
迷惑行為を行った、自称新入生のアビゲイル・ルッツ(Instagramより)
《注目を浴びて有料サイトに誘導》米ルイジアナ州立大スタジアムで起きた“半裸女”騒動…観客の「暴走」一部始終がSNSで拡散され物議に
NEWSポストセブン
「みどりの『わ』交流のつどい」に出席された秋篠宮家の次女、佳子さま(2025年12月15日、撮影/JMPA)
佳子さま、“ヘビロテ”する6万9300円ワンピース 白いジャケットからリボンをのぞかせたフェミニンな装い
NEWSポストセブン
オフシーズンを迎えた大谷翔平(時事通信フォト)
《大谷翔平がチョビ髭で肩を組んで…》撮影されたのはキッズ向け施設もある「ショッピングモール」 因縁の“リゾート別荘”があるハワイ島になぜ滞在
NEWSポストセブン