たとえば『Onigily』は中目黒にあり、宅配専門店だ。ポピュラーなのは、おにぎり2個に煮玉子、唐揚げなどが入ったパック。HPには「早朝ロケ、会議などにお役立ていただけるとウレシイです」とある。
『おむすび処 越後屋』も、ほぼ同様の内容で、両店共、具の種類が豊富で、季節によって混ぜご飯のおにぎりがあることも。つまり、日本人にとってはおなじみの鮭、梅干し、おかかなどだけではない、という特徴がある。
二段重ねと一見豪華ながら、ごはんは「おにぎり」なのは、自由が丘(奥沢)で人気の総菜店『稲毛屋』のお弁当。おにぎり以外に、「日本の家庭料理」というべき豊富なおかずがウリだ。
そして広尾駅近くで芸能人を始めセレブな顧客も多い『ALOHA FARM CAFE』は、人気の「スパムおむすび」を始め、俵型のおむすびに、トッピングともいうべき具材が載ったり、混ざったりしている、いわゆるインスタ映えするおにぎりが人気。人気おむすびが紙パックに3個入ったものは、お昼時の番組の「局弁」として「出演者の皆さんに大人気」(番組デスク談)と聞く。
おにぎりだと、番組開始前に一つ、終了後にもう一つというふうに、好きな時間に好きな量を食べられるのも「便利だし気軽」と出演者にも好評だ。
経費削減というと悲しい気持ちになるが、「トレンドのおにぎり弁当」と思えば気分も上がるし、見た目も中身も美味しいのだから文句も出ないだろう。イマドキのロケ弁や局弁、意外と庶民的なのだ。